2話 俺は無能???

「イッタッッッ」

穴から落ちたとき受け身を取れずに落っこちてしまった。

ここは…王宮?

『ようこそ!勇者さま!!お待ちしていましたわ!』

そこには、シスターのような人が立っていた。

わたくしの名前は、ジュナイと申します。』

ジュナイは、転生している俺たちに優しく微笑んで言った。

『私たちの国は、魔王によって支配されています。

なので、魔王を討伐し、この世界を救ってください!!』

他の人たちはと言うと…

『魔王を討伐か…簡単そうじゃねぇか!』

『報酬とかってつくのかなぁ…』

などなど話していた。やる気なのだろうか。

俺はどちらかと言うと反対だな。

こちらに利益がない。

逆に言えば、国だけが利益があるだけのように聞こえる。

俺は、もう少し考えたいのだが…

無理のようだ。なぜなら______________

『本当ですか!ありがとうございます!』

話が進んでいるからだ。



『それでは、今から能力を測定しますね。』能力の測定は、水晶で行うらしい。

手をかざし、水晶が写す色でわかるらしい。色は赤、蒼、緑、黄、紫、白、紅そして黒。

1番強いのが紅。1番弱いのが黒。今出ている色は、黒・紅以外全て。

『次の方、どうぞ』

俺の番になった。何色が出るのかは知らないが…取り敢えず受けることにした。



水晶に写った色は______________


『え?』

「は?」



紛れもなく、薄い黒色だった。

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