最終話



この朝、店長の朝礼が行われれた。


万引き犯が見つかったという報告だった。


五郎含め、悟や遥は「だれだれ?」といった表情だ。


店長の口から知らされたのは思いもしない人物だった。


従業員の菊池さんという50代後半の人だ。


先ほど警察に連れて行かれたそうだ。




そして朝礼は終わった。












五郎はショックを隠せなかった。


菊池さんには五郎がオオザキに入った時から、仕事を教わったり可愛がってもらった先輩だ。


悟に遥は捕まって良かったと普通に思ってるだろが、五郎はそうもいかなかった。
















五郎は喫煙所にいた。


心は曇っているのに、外は良く晴れた夏日だ。


悟も遥も喫煙所に来た。


悟は「五郎さん元気出して下さいよ」遥も励ましの言葉をかけた。




「みんなありがとう」




悟が「良かったら今日みんなで飲みにいきませんか?」と誘った。




五郎は「そうだな、こんな時は酒だ!酒!」














夜、居酒屋で三人で飲んでいた。五郎のピッチが速い。どんどん酔っぱらっていく。


居酒屋を後にして、五郎はカラオケに行こうと言い出した。悟と遥も仕方ないか、といった感じでカラオケに付き合った。五郎の選曲はBUCK-TICKやリンドバーグといったものだ。


五郎は「マツケンサンバ」を入れて「マツケン♪」の所を「五郎」に変えて歌う。






  


「オーレーオーレー五郎でサンバー、オレッ!」

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スーパーオオザキ 寅次郎 @jkrowling

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