第16話… 幸せの絶頂、不可解な出来事

 *.゜。:+*.゜。:+*.゜。:+*.゜




 今日は サトちんが泊まりに来る!

(昨日も急遽泊まったんだけど…)


 ダンスの練習も早めに切り上げてもらい

 家へと急いだ



 *.゜。:+*.゜。:+*.゜。:+*.゜





 ガチャ…



 玄関ドアを開けると

 まだサトちんは来てなくて

 急いで食事の準備



 "カノジョらしいこと 出来てるかな?"



 今までの恋愛では こうやって

 彼氏のために

 ご飯を作ることも無かった



 付き合っても長続きしない…

 上手くいかなかった理由は

 熱しやすくて 冷めやすい 私の恋愛体質




 歴代の彼氏と別れた原因


 靴下が臭かった…とか

 大人なのに食べこぼしが酷かった…とか

 キスをする時 白目むいた…とか

 まだまだ たくさんある…


 ほんの些細なことじゃん!

 って言われても 冷めてしまう…

 "むーりー!"ってなっちゃうんです!

 ほんと ごめんなさいm(._.)m



 今の彼…

 サトちんは どこにも欠点がない!

 簡単には冷めることは無い自信がある!


 いつまでも そんな小さなことで

 冷めちゃうような恋愛してると

 結婚なんかできないよォ。°(°`ω´ °)°。




 。゜⋆。゜⋆。゜⋆。゜⋆




 ピンポーン♬.*゚



「…っ来た!」



 そして、玄関の鍵を開ける音が聞こえた…



(//∇//)エヘヘッ…鍵、渡してありますのでぇ〜♡




「アミつん、ただいまぁ!」



(〃´∀`〃)ヤダァ…



 ガチャ…


 リビングのドアが開き

 サトちんが入ってくる



「おかえり、サトちん!」


「………」


「……どうしたの?」


「…良い!なんかスゴく良いっ!( ´∀`)b」


「(´▽`*)アハハ そう?!」


 ダイニングテーブルの上

 大したものじゃないけど

 見栄えよく並べた食事を見て

 目を輝かせてくれる


 サトちんに…もっと

 喜んでもらいたいと素直に思う



 やっぱり好きだなぁ〜( ´‎ࠔ`* )フフフッ




 *.゜。:+*.゜。:+*.゜。:+*.゜



 ご飯も食べて お風呂も入って

 ネトフリュで映画を観て 2人でのんびり



 あまりに自然すぎて違和感がないから…

(๑´0`๑)ファー


 ・・・・・・


(・-・`)アッ…

「…ごめん、アクビしちゃった」


「全然いいよ…もう寝ようか?」


 隣にいるサトちんが

 カラダを寄せてくる



「アミつん…」


 優しくて 柔らかい声に照れる

 大人気おとなげない私



 *・゚・*:.。.*.。.:



 → オオカミと意思疎通ちう



 ━━ 昨日の今日だ…

 溜まってないぞ!(「・ω・)「ガルル~!



 そう…

 だから昨日よりも長い時間…

 アミつんの中で

 とどまることができる



 。゜⋆。゜⋆。゜⋆。゜⋆




「サトちん…っん…」


 アミつんの溶けそうな声に

 ゾクゾクする



 じっくり時間をかけて

 ほぐして 柔らかくして

 温かい肌を撫でた



「好きだよ、アミつん…っ、」



 そう言うと

 色っぽくキュッと締め付ける



「…ぁ、やば…ぃっ」



 長く楽しめると思ったのに

 気持ちよすぎて


 アミつんの 顔を見ていると

 もう 果てそうになる




 …まだだぞ、オオカミ


 もう少し…っ……





「サトちん、好きぃっ…」


「あ……っ…!」



 声をらし

 耳元を濡らす アミつんの唇で

 引き金を引き 暴発する




 ━━ ひ、ヒデブっ!!!!! グハッッ…



「っ、ぁみ…つぅん、それダメだってぇ…」


「ふふふ…(*´꒳`*)」



 にっこり笑うアミつんは

 噴射して呼吸を乱す僕を

 たっぷりと甘やかす


 視線を配って

 唇を啄んで

 ココロを合わせる


 再び血がたぎっていく


 カノジョと 絡み合って

 また肌を熱くさせる



 手を伸ばし

 僕を優しく包んでくれる

 直接触れる肌で 安心させてくれる

 だから僕も アミつんに溺れていく



 毎日会わなくなって 寂しかったけど

 週末に こうやってゆっくり過ごすのも

 悪くない…



 今夜も アミつんにける…



 "コンちゃんアソート

 また買ってこなきゃぁ…"



 カラダを汗で繋いで 重ねた手のひら…



 オオカミもお手上げ…




 *.゜。:+*.゜。:+*.゜。:+*.゜




 週明け…

 保育業務が終わり

 スタジオでダンスの練習


 完璧に踊れるまで時間を費やす

 初心者のマサ先生も、やはり若いせいか

 カッコよく踊れるようになった


 お誕生会まで残りの少ない練習で

 本格的にフォーメーションを編成し

 身体に叩き込む


 ダンスしながら

 代わる代わる センターに立つ


 これを舞台で披露するのかと思うと

 素人の私でも 武者震い



 プロののんも 普段

 ハンパない緊張感の中で

 パフォーマンスしているのか…


 …もう尊敬しかない



「うわぁ…もうできない!今日は無理!

 足が動きまてーん!。・゚・(*ノД`*)・゚・。」



 マサ先生の悲鳴がスタジオに響いた



「マサ先生、すごく上手になったよ!

 やっぱ 何やっても極めちゃうね〜

 さすがだわ!」


「やた!

 アミ先生に褒められたぁ♡(⸝⸝⸝´꒳`⸝⸝⸝)エヘ」


「ご褒美 買ってきてあげる!

 ちょっと待ってて!」



 バタンっ…




 *・゚・*:.。.*.。.:



 → スタジオに残された 俺とマサ先生



 飲み物を飲みながら聞いてみた


「マサ先生ってさぁ…

 学生の頃、紗蘭さらん幼稚園で

 職場体験したことある?」


「はい、ありますよ!」


「アミが

 "職場体験で来ていた子で

 求道心が旺盛で 何をやらせても

 極めちゃう子が

 うちの幼稚園に採用になった!"って

 すごく喜んでたことがあって…」


「うわぁ…それ、僕のことですか?!

 なんか恥ずかしっ!

 そんなことまで話してるんですか?」


「その話を聞いて

 どんな先生なのかなって

 気になってたんだ…

 練習風景を見ていて、もしかして

 当時アミが話してた子って

 マサ先生かなぁ〜って」


「おふたりの話のネタになってたなんて

 光栄です!( ˆ∀ˆ )」


「…… アミのこと、好きでしょ?」


「( ゚∀゚)・∵ゲコッ!!ゴホッ...ヴ...ゲホッゴホッゴホッ...

 な、何ですか 藪から棒に!」


「俺の勘、当たるんだけどなぁ〜」


「…アミ先生は憧れです!

 僕にとって模範の先生というか…」


「まぁ…そういうことにしておこうか

 。゚(゚ノ∀`゚)゚。アヒャヒャ

 抜けてるところもあるけど

 アミのこと よろしく頼むね!」


「…僕は別に!(´・ε・`)ムー

 あ!じゃあ、僕も聞いていいですか?」


「…なんだろ?」


「アミ先生のこと…親友だったって

 言ってましたけど

 本当は違うんじゃないですか?」


「おお〜?」


「…僕の勘も 鋭い方だと

 思いますけどね?( ̄▽ ̄)ニヤリッ」


「…例えば?どの辺が親友じゃない感じ?」


「ど、どの辺って…」



 上手く逃げられるか?この話題から…




 バタンっ…



「"から揚げちゃん"の特盛頼んでたら

 時間かかったァ〜( ´△`)」


「わぁ!僕の大好物ぅぅ〜( ̄▽ ̄)ニヤリッ」



 ちょうどアミが帰ってきた

 ……良かった…話題 れたな




 *.゜。:+*.゜。:+*.゜。:+*.゜




 → 翌朝 紗蘭さらん✿︎幼稚園



 "園児 受け入れ体制"のしゅん先生

 щ(゜Д゜щ)カモォォォン



 徒歩で通園している園児と保護者の方に

 挨拶された


「しゅんせんせ、おはようございまっす!」


「おっ!おはよう!!」


「あ!しゅん先生!ちょうど良かった!」


「おはようございます!

 どうかされましたか?」


「実は、これなんですけど…」



 見せられたのはスマホの画面…



「偶然見つけてしまって……」




 #S幼稚園教員 #らぶほ


 そして


 #A先生 #二股



 と、タグ付けされた

 SNSに載せられた2枚の写真



「…すみません、今お時間ありますか?

 園長室まで来ていただけると

 ありがたいのですが…」


「はい、大丈夫です!」




 *・゚・*:.。.*.。.:*・゚・*:.。.*.。.:




 → 園長室



 保護者の方からスクショした画像を

 転送してプリントアウト


 それを見た園長先生は


スン先生しぇんしぇい…」


「…はい」


緊急会議ちんちゅうかいぎするど!」




 *・゚・*:.。.*.。.:*・゚・*:.。.*.。.:




 → 職員室




 私は言葉を失った…



「何ですか!これっ!!!」

 マサ先生が大きな声をあげる


「保護者の方が見つけて教えてくれたんだ」

 落ち着いた声で俊先生が言った



 夕方 ラブホ街に向かう男女の後ろ姿

 逆光で 誰かわからないように

 撮られてるけど

 ここを通っていたのは、私とマサ先生


 もう1枚は

 日中 正門前から撮ったと思われる

 幼稚園の外観のみの写真



「確認したら、この投稿は

 既に削除されていたし

 今のところ

 幼稚園への問い合わせもないから

 様子を見ようって園長が…」



「ご迷惑おかけして

 申し訳ありませんでした!」



 思いっきり頭を下げた



「それにしても 二股って何ですか!

 腹立つなぁ…ヽ(`Д´)ノ」


 マサ先生が怒っている…



「ごめんね、マサ先生…軽率だった…」


 私が頭を下げると



「僕は全然大丈夫ですよ!

 …今日の練習は

 別々に行った方がいいですね…」



「いや…今日は行かない方がいいと思う…

 誰が見てるかわからないよ?」


 マミ先生が心配そうに言うと



「そうですね…のぞむ先生に事情を話して

 今日は休ませてもらった方が…」


 優先生も口を開いた



「アミ先生、今日は私と一緒に帰ろう!」


 カナ先生が後ろから

 肩を支えてくれた



「ありがとう、カナ先生…」



「…しっかし!誰だ?

 こんなことする人っ!地獄に堕ちろ!」


 プンスカ怒るマミ先生…


「怒ったマミ先生も可愛いですね♡」


「……チッ…」


郷布ごぉふ、空気読め!

 この、あんぽんたんめ!」


「ところでA先生って…」


「おぃ郷布…

 てめぇ…いい加減にしろよっ!」


「か、カナ先生!落ち着いてっ!」





 "二股……"

 ちょっと引っかかった…


 どういう意味?




 *.゜。:+*.゜。:+*.゜。:+*.゜




 → スタジオを掃除しているのぞむ



 ブーッ…ブーッ…


 スマホのディスプレイには

 マサ先生の名前が



「マサ先生?」


 ──「のぞむ先生、すみません!

 今日の練習ですが…」



  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る