第11話… 初めての・・・久しぶりの・・・

 *.゜。:+*.゜。:+*.゜。:+*.゜




 いつものように迎えに行って


 しばらくの間

 お誕生会の打ち合わせで

 帰りが遅くなるから

 迎えに来なくていいとアミつんが言った



 しょんぼりしていたのが バレたのか



 "サトちんと もう少し 一緒に居たくて"




 アミつんの言葉に

 嬉しくて舞い上がる…






 そして僕達は…



 とうとう…




 。゜⋆。゜⋆。゜⋆。゜⋆




「うっ…ぁっ…」


「すごいっ…ん!」


「アミつん…気持ちいぃよぉ…」


「ここっ、!んっ!」


「っはぁ…そこは ダメっ!はぁ…」


「じゃあ、ここは?…コリコリしてるっ…」


「あぁっ…やばい…また たっちゃうよ…」


「あ!ホントだ!すごい たってる!」


「だって気持ち良すぎてぇ〜…んあっ!」






 ━━ ん? お、俺じゃねぇよ?

 オオカミどころか…たってるとこ 違うし!

 ヽ(`ω´)ノがぉーっ





「ほら!また鳥肌たっちゃった!

 :( ;´꒳`;):ブルブル

 上手だね、アミつん!

 マッサージ師の資格とか取れそう…っう」


「ごめん、痛かった?

 私も肩凝り性だから 気持ちいいところ

 わかるんだよねぇ〜」




 。゜⋆。゜⋆。゜⋆。゜⋆




 そう、僕は アミつんの家で

 お風呂に入らせてもらって

 温まった体に

 施してもらっていたのでした…



 そこのあ〜た…勘違いしてませんよね?

 フフフッ…フフッ(ΦωΦ)




 *・゚・*:.。.*.。.:




「ありがとう、アミつん!

 すごく楽になったよ!

 次、僕がやってあげるっ!」



「ん?…え、…いいよ私は」


「ほら、遠慮しないで うつ伏せになって!」


「だ、大丈夫だって!」



 ε=ε=٩(๑・∀・)۶



 バタンっ…

 寝室から出て行ってしまった



「えっ…( ºΔº )逃げちゃった…」



 ……嫌だったのかな



「・・・・・・」



 今日だって本当は疲れてるのに

 僕のために

 無理してるんじゃ…



「帰ろうかな…」





 *.゜。:+*.゜。:+*.゜。:+*.゜




 → 咄嗟に逃げてしまったアミ




 "…どうしよう!逃げてきちゃった!"


 単に恥ずかしかっただけ!

 こんなカチコチに凝り固まった私の肩…

 マッサージしてもらうとか…!

 サトちんの指が折れるっ!(/ω\*)ボンッ



「・・・・・・」



 もう、サトちんは飯トモじゃなくて

 彼氏…なんだよねぇ…



「謝らないと…」



 そう思ってたら

 サトちんがリビングに入ってきた



「ごめんね、アミつん!

 やっぱり僕 帰るね…(*´꒳`*)」



 そう言って 踵を返した



 えっ…



 サトちんの寂しそうな笑顔に

 思わず


「…っ…待って!」



 急いでサトちんを追いかけると

 "待って"の言葉に

 立ち止まったサトちんの背中に

 勢いよく衝突…



 ハナガイタイ…(´•̥ω•̥`)

 でも、帰って欲しくない!



 サトちんの腰に腕を回して

 ホールド!!!



「・・・・・・」



 無言のサトちん…ちょっと怖いなぁ



「あの…サトちん、…」


「腕、離してくれる?」




 少しトーン低めでサトちんが言った



 嗚呼…

 きっと 気に障ったんだ



 腕のチカラを緩めるどころか

 もっとギュッと密着した


 離すもんか!


「ん〜っ!ごめんね、サトちんッ!!」



 温かい背中から 彼の鼓動が伝わる



 腰に回した私の腕を

 サトちんは ゆっくり外すと

 私に向かい合って抱きしめた



「離してくれないと

 こうやって抱きしめられないでしょ?」



 なんだ…そういう事か……



「サトちん 嫌な思いさせてごめんね…」


「いや、僕が強引だった…ごめんね…」



 喧嘩したわけじゃないけど

 仲直りのハグ…


 いい歳して恥ずかしい…



「・・・・・・」

「………」



 どちらも 離れようとしないから



「( ,,>з<)ブッ」

「( ´‎ࠔ`* )ふふふ」



 やっと体を離して

 見つめあったと思ったら

 近づいてきた唇を合わせた



 付き合って初のキスは

 照れくさくて 一瞬で離れる



「鼻が赤くなってる…痛かったよね…」


 鼻と鼻をくっつける…いわゆる 鼻キッス



 サトちんって こういうことするんだ…

 近すぎて ドキドキする



「アミつん もう1回…」


 鼻をくっつけたまま

 ねだるサトちんが愛おしくて



 私は首に両腕を絡めて

 フワフワするくらい

 甘くてトロトロのキスをした




 。゜⋆。゜⋆。゜⋆。゜⋆




 そして今…僕達は

 ベッドに横たわった




 が…





「(´-﹃-`)Zz…」



 アミつん…寝落ちーん(´°ω°)




 ここぞとばかりに

 僕の"オオカミ"が語りかけてくるんだ…




 ━━ またかよ!

 だったらこのまま襲ってしまえ!


 何言ってんの!

 出来るわけないだろ!

 アミつんは疲れてるんだよ…


 ━━ 毎度 不発の俺は どうすんだよ!

 さっきだって、鳥肌立たせやがって!

 たたせるところが違うだろがぃ!!!!


 ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙!それ以上言うな!

 焦る必要ないじゃん…

 アミつんは もう

 僕のカノジョになったんだから♡


 ━━ じゃあ いつヤるの?


 今でs…って おぃ!


 ━━ 俺はいつでもイケるぞ…ムクムク……

 隣に寝てるんだぞ?…ピクピクッ…

 ほぅら …結局こうなる!!



 落ち着け!

( `Д´ )ノ╰;.’:╯バチィン




 ………



( ´Д` )__痛ッ!!!!




 オオカミとのやり取りで消沈してたら



「……帰らないで…サト…チ…」



 ん?寝言?



 僕の胸に顔を埋めてしがみついて

 再び寝息を立てるアミつん



「サトチ…ふふっ、可愛いなぁ〜」



 zzz(( -ω- (•ω•。`)



 ・・・・・・ムクムク



「我慢我慢…( *¯꒳¯ )んー」




 *.゜。:+*.゜。:+*.゜。:+*.゜



 •*¨*•.¸¸♬•*¨*•.¸¸♪

 スマホのアラームが鳴る



「ん?あれ……?」


 目を覚ますと

 腕の中で寝ていたアミつんが居ない




 ガチャ…


 リビングに入ると

 テーブルには朝ご飯が置いてあって


 …その横にはメモ紙と 鍵



(; ꒪ㅿ꒪)か、鍵?…


 "サトちん おはよう!

 口に合うかわからないけど

 良かったら食べて!先に行きます!"



「・・・・・・」



 いつでも ココに来ても良いってこと?






 っしゃ──────っ!!!!!!٩(>ω<*)و





 *.゜。:+*.゜。:+*.゜。:+*.゜




 今日も無事故で保育が終わる


 いよいよ、お誕生会の打ち合わせを

 のんのスタジオで…



「よし!」


 事務処理を終えると

 マサ先生が声をかけてきた



「ア〜ミ先生!

 そろそろ行きましょうか?」


「うん、行こう!」


「っていうか…大荷物ですね…」


「動きやすい服と

 レッスン終わったあと

 汗かくと思ったから着替え持ってきた」


「うわ!そこまで気が付かなかった!

 そうですよね…ロッカーに

 ジャージがあるので取ってきます!」



 *.゜。:+*.゜。:+*.゜。:+*.゜




 → ウキウキのマサ先生




 アミ先生と一緒に外を歩けるなんて!

 ♡~。゚(∩´∀`)∩ワーイ。~♡



 っていうか…




 ぁ‥ぁぁぁ…アミ先生?…

 ココ、ホテル街なんですけど?




 もしかして、練習に行く前に

 ホテルで 準備運動ですか…?



( ゚∀゚)ポゥ!!



 わかりました…

 ド、ドキドキしてますよ…

 上手か下手かの判断は

 アミ先生の方でジャッジしてもらって…

 大丈夫です、すぐ整いますから!

 チャチャッと サクッと パクッと…



「マサ先生?どうしたの?」


「ぬぇ?…」


「ほら、急ごう…」


「いや、ここ…ラブホがたくさん…」


「あぁ…!ここ通ると

 スタジオが近いのよ!」


「んぇ?な〜んだ…そうなんですか?

 …って、場所ご存知で?」


「ま、まぁね…(;^ω^)」




 *.゜。:+*.゜。:+*.゜。:+*.゜




 → ダンススタジオにポツンとのぞむ

 



「……なんか緊張する」


 今か今かと待ちわびてるのぞむ

 ソワソワしながら腕時計を覗いてると

 スタジオの扉が開く



 ガチャ…




 *・゚・*:.。.*.。.:



のぞむ先生!

 今日はよろしくお願いします(*^^*)」


 爽やかな笑顔で挨拶をするマサ先生…

 その横には アミ…


「よろしくお願いします(*´꒳`*)」


「よろしくお願いします!

 早速 始めましょうか!」


「あ、更衣室借りますね」


「どうぞ(*´꒳`*)」



 更衣室の場所、教えなくても

 スタスタと歩いていくアミ…



「・・・・・・フフッ・・・」



 "覚えていてくれてた…"


 嬉しかった



 *・゚・*:.。.*.。.:




 アミを待ってる間に

 マサ先生と打ち合わせを始める



 園児たちに人気のK-popアイドルが

 配信してるダンスプラクティスを

 ところどころ切り抜いて

 メドレーでやるのはどうかと提案



「良いですね!

 たくさんの人気アイドルのダンスを

 少しずつ踊るって!.。゚+.(・∀・)゚+.゚」


「でしょ!」



 と、同時にアミが更衣室から出てきた




「アミ先生が戻る前に

 のぞむ先生と話してました!」


「うん」


のぞむ先生が

 メドレーで提案してくれて」


「うん、いいと思うよ!」



 アミが

 俺が作った動画を観る…



「アミ先生、ヒップホップ苦手だから

 こんな激しいのは

 踊れないんじゃないんですか?」



 心配そうに話すマサ先生とは逆に



「あら〜苦手でしたか…だったら

 無理ですね…残念だなぁ〜」

 ちょっと煽るような言い方をしてみる



「に、苦手ですけどやりますよっ!」



 ほら、ムキになる(*´艸`)

 アミも 負けず嫌いだから…



「じゃあ…少し、やってみようか」




 *・゚・*:.。.*.。.:




 → 鏡の前に立つアミ



 大きく息を吸って 吐き出す…



「僕、踊れるかな〜」

 弱気なマサ先生に


「大丈夫よ!教え方は上手いから!

 でも、覚悟した方がいいよ!」


「え?」



 準備運動、ストレッチを入念に


 簡単なダンスの動き

 実際に音に合わせてやってみる


 "久しぶりだなぁ

 数年前に踊ったきりだから…"


 鏡に映る私は

 顔がほころんでいるのがわかった



 鏡越しに のんと目が合う


 あの頃と変わらない優しい笑顔に

 思わず目を逸らした



  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る