第8話… ついに 僕たちは!

 *.゜。:+*.゜。:+*.゜。:+*.゜




 アミつんを

 幼稚園まで迎えに行って

 若者とハグしてるところを目撃



 元親友だという

 リトミックの先生にも会った




 今日は…何だか すごい日だ…




 僕はモヤモヤしたまま

 従兄弟のお店にアミつんを連れて行って

 美味しくご飯を食べたんだけど…




 送っていく道中…いつものように

 アミつんのマンションに差し掛かると

 今まで言わずに我慢していた気持ちを

 吐き出してしまった




 。゜⋆。゜⋆。゜⋆。゜⋆




「…アミつんは まだわからないの?」


「…ん?」




 もう僕は…




「毎日、迎えに行くのは

 アミつんに会いたいから…」


「………」


「美味しそうに食べる顔を

 毎日見たいからなんだよっ!」





 止まれなかった…

 気持ちがはやって

 今しかないと思った…



 でも…

 アミつんから返ってきた言葉は…





「サトちんには

 もっと若くて可愛い子が似合うよ…」



 ・・・・・・


 僕…詰んだ? ヒイィィィ!!(>ω<ノ)ノ




 *.゜。:+*.゜。:+*.゜。:+*.゜




 → アミの心情



 通勤で良く通る公園


 あの日は

 園長先生主催の食事会の帰り道…

 ベンチに空を見上げて座る

 彼を見つけた


 酔っ払って ぽやぽやしていて

 にっこり笑ったり…

 スンって無表情になったり…

 項垂うなだれたり…


 表情がコロコロ変わって見ていて

 とても気になった


 "変な人ではなさそうだけど…"


 そう思って

 声を掛けたら 笑って応対したかと思えば

 みるみる顔が真っ青に…

 相当 具合悪そうに見えた


 最初に吐いたあと

 泣き出すからビックリして


 まるで園児を介抱してるみたいで



「手、握ってて…」



 吐きそうで不安だったんだろう…

 初対面で手を握るとか

 背中を擦るとか ありえない


 その後 ベンチで寝てしまった彼を

 どうしても 放っておけなくて

 ある種の"お持ち帰り"を実行…



 ベッドに寝かせ


 "大丈夫かな?"


 枕元には 一応

 お水と応急処置用のエチケット袋を設置



 私はリビングのソファーで

 寝る準備はしていたけど


 サトちんが心配で

 何度も寝室に行って様子を見に行って

 あの日は全然 眠れなかったんだよ




 それは 相手がサトちんだったからで…




 *・゚・*:.。.*.。.:




 あの夜に出会えたことだけでも

 すごいことなのに


 毎日迎えに来るようになって

 来なくていいよと言いつつも嬉しくて


 勘違いだってするよ?

 慕ってくれてるのもわかってたし…


 でもサトちんは、年下…

 こんなに優しくて 可愛らしい人には

 恋愛下手な私じゃダメ…




「サトちんには

 もっと若くて可愛い子が似合うよ…」




 こんなこと言ったら

 飯トモの仲も終わってしまうかな…



 サトちんのことは好き



 私は…今のままでいい

 "友達"のままでいい…




 *.゜。:+*.゜。:+*.゜。:+*.゜




 → アミに振られたっぽいさとし



「え……」


「送ってくれてありがとう!

 じゃあね(*´꒳`*)ノ゙」


 

 何が 若くて可愛い子が似合う…だよ…

 そうじゃないんだよ…


 ここで引き下がれない…


 僕から離れていこうとするアミつんの

 腕を引いて 抱きしめていた




 ギュッ…



「…好きだよ、アミつん」


「………」


「嫌なら…突き飛ばしていいから」




 "もう…どうにでもなれ…"



 突き飛ばされるのを覚悟で

 グッと目を瞑り 腹を括った




 それなのにアミつんは

 背中に腕を回してくれて



 ギュッ…



「……」


「ズルいなぁ…サトちん…」


「ねぇ…突き飛ばさないの?」


「…で、出来るわけないでしょ!」


「ふふっ…やった!(*´▽`*)エヘッ」




 思いっきり…チカラいっぱい…

 アミつんを抱きしめた



 僕の胸に顔を埋めたままのアミつんが



「…部屋、寄ってく?」



 …聞き間違い?

 いつもは ここでバイバイだったのに



「・・・・・・」


「あ…明日も仕事だった!(´▽`*)アハハ…

 やっぱり また今度…っ…」


「ぃ…ぃぃいや、寄ってくッ!!!!!」


「(*°∀°)・∴ブハッ!!w そんなリキまなくても!」




 手を繋いでアミつんの部屋へ…



 これは夢なのか…?




 *.゜。:+*.゜。:+*.゜。:+*.゜



 お茶を飲みながら色んな話をした



 アミつんは 恋愛下手で もう何年も

 お付き合いしたことがないから

 迷惑かけるかも…って言った



「僕は そんなこと気にしないっ!」



 それよりも気になることを

 聞いてみた



 ハグしてた若者くんは卒園生だった

 "お嫁さん"と言ってた理由も

 教えてもらった



「…なんだ、中学生だったのか!

 。゚(゚ノ∀`゚)゚。アハハッ」


「安心してくれたかな?ふふふ(*´艸`)」



 あと あの人のこと



「元親友って言ってた人とも

 今は関係ないよね?」


「うん、心配するようなことは無いよ!

 今は仕事での繋がりしかないから…」



 もう僕も必死だよね…

 やっとの思いで告って

 好きな人の部屋にいるんだもん…

 話を聞いてホッとしたり 緊張したり…


 トイレに行きたい(^_^;)



 介抱された日

 一度だけお邪魔した部屋なのに

 どこが寝室なのか、どこがトイレなのか…

 どこに風r…クゥーッ!!”(*>∀<)oやばァい!

 何となく覚えてるしぃ(¯□¯ )ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙




 *.゜。:+*.゜。:+*.゜。:+*.゜



 トイレから戻ると

 アミつんは…



「ふふっ…電池切れか…」



 ソファーで くたァ〜って

 寝てしまっていた



「よいしょ…」


 …もう少し太ってもいいんじゃない?




 。゜⋆。゜⋆。゜⋆。゜⋆




 寝室のベッドに起こさないように

 アミつんを寝かせた



「・・・・・・」




 ……ところで僕たちは



 付き合ってるってことで

 良いのでしょうか??



 …なんか まだ曖昧だ(´・ω・`)



 僕が彼氏なら…このまま添い寝できる!

 だからといって

 そこはしっかりさせないと

 行動には移せない…(´ー`*)ウンウン



「寝顔…初めて見た……」



 少しだけ 寝てるアミつんを眺めていると



「……キクちャン…走っタラ危ないヨォ…」



「……(* ̄m ̄)プッ 寝言、聞いちゃった」





 ﮩ٨ـﮩﮩ٨ـ♡ﮩ٨ـﮩﮩ٨ﮩﮩﮩ٨ـﮩﮩ٨ـ♡ﮩ٨ـﮩﮩ٨ﮩﮩ




 ━━ 可愛いなぁ…このまま食ってしまえ


 ん?…なんだ?


 ━━ パクッと…ヤってしまえ


 え?…な、何?誰?


 ━━ ん?気になるか?


 怖っ…


 ━━ お前の"ティン"だよ


 は?


 ━━ さとしの"さとティn…


 ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙!ちょっとっっ!!


 ━━ 男はオオカミ…なんだろ?


 ・・・・・・いやいや


 ━━ ほら、今だ…食ってしまえ…

 ピクっ…ムクムク…


 ちょ、ちょっと!ダメだって!


 ━━ 良いではないか、お前達はもう

 "ナニ"しても良い間柄…


 ナニって…


 ━━ 見てみろ…準備出来てるじゃねぇか…


 はっΣ(°■°)


 ━━ ヤり方、教えてやろうか…まずは…っ


 うるさいっ!

( `Д´ )ノ╰;.’:╯バチィン



 ・・・・・・



( ´Д` )__痛ッ!!!!





( ゚∀ ゚)ハッ!なに今の…




 *・゚・*:.。.*.。.:



 ベッドの端に腰を下ろし

 アミつんの頬を撫でた


「おやすみ…」




 寝室から出る

(´ー`*)ウンウン…これで良し!


 僕は勃っ…いや、堪えた!耐えた!

(「´・ㅿ・`)「 ガオ───っ!



 チ───(´-ω-`)───ン

 帰ろう…





 *.゜。:+*.゜。:+*.゜。:+*.゜




 ★♬.*゚

 聞き慣れたスマホのアラームで

 目が覚めた



(*゚ロ゚)ハッ!!…あ、サトちん?!



 ≡┏( `Д´)┛


 バンッ!


 リビングのドアを開けると

 テーブルにメモ書きが



 "鍵はドアポストに落としておくね!"



 昨夜 2人でお茶を飲んでいたコップも

 綺麗に洗われていた




「サトちん…(∩∀<`。)キャー♡」



 "おはよう"と"寝ちゃってごめんね"の

 メッセージを送った




 *.゜。:+*.゜。:+*.゜。:+*.゜



 →紗蘭さらん✿︎幼稚園



 今日も 子どもたちは賑やかだ…



「せんせ、ダーっして!」

「えほん、よんでぇ!」

「きょう、てあそび なにするの?」




 *・゚・*:.。.*.。.:



 朝は元気に登園しても

 急な発熱などで

 急遽 保護者の方に

 お迎えをお願いすることもある



「お父さんが迎えに来てくれるから

 もう少し頑張ってね!」


「うん、だいじょぶ(*´꒳`*)」



 頬を赤らめて

 小さな体で 熱と戦う姿…

 私たちに 心配かけまいと するのか

 笑顔を振りまく




 …でも




 コンコン…


 ガラガラ…




「失礼します!

 すみません!遅くなりました!

 妻から迎えに行くように言われて…」


「お忙しいところありがとうございます!

 みやびくん!

 お父さん、お迎えに来たよ!」


「雅っ!!!!!大丈夫かっ!??!」


「パパぁぁ…。゚(PД`q*)゚。」



(*>ω<)ω<*)ぎゅ〜





 お父さんの顔を見て安心したね…



「結構高い熱が出てますので

 病院に受診された方がいいかと思います」


「わかりました!

 ありがとうございます!

 さっ 雅、帰ろう…ママが待ってる(*´꒳`*)」


「うん…(;;)グスン」




 *.゜。:+*.゜。:+*.゜。:+*.゜




 → ご機嫌なさとし



 ふふふ〜ん( ´‎ࠔ`* ).•♬


 あはは〜ん(๑¯꒳¯๑)♬.*゚



「智くん、ご機嫌だね!

 なにかいい事あったの?」


「ユマ先輩!…( ´‎ࠔ`* )ふふふ

 何があったと思います?

 …昨日、ようやく告ったんです(*´罒`*)」


「……え…告ったの…?」


「色々相談に乗ってもらって…

 先輩にはホント感謝してます(*´꒳`*)」


「ってことは、付き合う事になったとか?」


「たぶん、その方向です(∩´∀`)∩ワーイ」


「…た、たぶん?!」


「はい!

 今日も早く終わらせて

 迎えに行かなきゃ〜(*´ー`*)エヘッ」


「………」

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る