第3話… 元親友

 *.゜。:+*.゜。:+*.゜。:+*.゜




 リトミックの先生が交代する

 …その先生が挨拶に来ていると

 しゅん先生から聞いた



 園長先生に内線で呼ばれたので

 園長室のドアをノックして

 俊先生と一緒に入ると




「アミ?」


「あ…」




 そこには 2年以上音信不通だった

 親友の細木ほそぎ のぞむが居た




 。゜⋆。゜⋆。゜⋆。゜⋆




「あれま、アミ先生しぇんしぇい、知り合いなのけ?」



「えぇ…まぁ…」



「来週からリトミックでお世話になる

 細木 希 先生しぇんしぇいだで」


「細木です!よろしくお願いします!」


「教務主任の南野みなみのです」


「…教務副主任の卯月うづきです」




 まさか、ここで会うなんて…

 思ってもみなかった





 *・゚・*:.。.*.。.:




 少し雑談した後、職員室で

 他の先生と ひと通り自己紹介を交わすと



「先日、尾地おじ先生から

 保育内容は引き継いでます!

 お世話になりますが

 よろしくお願いします!」



 職員一同、頭を下げた





「アミ…っ…卯月先生」


「……っ…」


「…ちょっと、話 出来ますか?」


「……はい」



 彼に声を掛けられ、職員室から出た




 ・・・・・・・・・




 *.゜。:+*.゜。:+*.゜。:+*.゜



 → 職員室



「し、俊先生!

 あの新しい先生、一瞬 アミ先生を

 呼び捨てしましたよね?」


「細木先生とアミ先生は

 知り合いみたいだよ?

 なになに…マサ先生、気になるの?」


「ただならぬ関係っぽくないですか?

 ね?ゆう先生…」


「いや、なんで俺に振るの?」


「もしかして…元カレとか?( ̄-  ̄ ) ンー」


「そんな詮索しないで仕事仕事!」


「アミ先生は、ほら!

 お迎え彼氏いるから…ね?カナ先生!」


「あ!マミ先生、見たの?!

 私 まだ見てないんだよ〜」


「お、お迎え彼氏っ?!

 何それ〜面白そう( ゚∀ ゚)ハッ!」


「マサ先生、もう首突っ込むな!

 ほら、仕事しろ!」


「はぁ〜(。´-д-)…優先生、厳しいなぁ!」




 *.゜。:+*.゜。:+*.゜。:+*.゜




 → 園庭



「アミ、まだここに勤めていたんだね!」


「……」


「新卒で勤めてからだから、結構長いよな!

 さすが 天職って言っていただけあるね!」


「…よく覚えてるね」


「そりゃ、覚えてるよ!

 だって 幼稚園の先生は大変だけど

 楽しくて仕方ないって…」



「私は…のん

 全部忘れろって言われたの」



「……あ、あれはっ!」


「だから、私は忘れた!」


「……アミ?」


「悪いけど、仕事のこと以外は

 馴れ馴れしく

 話しかけたりしないで…」



 スタスタ(((((*´・ω・)



「……っ…」




 *.゜。:+*.゜。:+*.゜。:+*.゜




 のんとの話を切り上げて

 職員室に向かう私は

 イライラしていた



『何アレ!偉そうに!

 "まだここに勤めていたんだね"だって!』


(#゚Д゚)プンスコ!



 ガラガラ…



 ピシャっ!!!!!



 ズカズカ…



 ドカッ!!!!!




「はぁ〜っ…ε-( - - `)」



 タダならぬ、私の雰囲気に

 シーンとする職員室



「あ……( ̄▽ ̄;)」


 "これはまずい…保育室で仕事しよう(^_^;)‪‪"



「ご、ごめん…」



 シール帳を抱えて職員室を出た





 *.゜。:+*.゜。:+*.゜。:+*.゜



 ・・・・・・・・・



「…これは、何かありましたね(/ー▽ー)/フフフ」


「マサ先生、喜んでないで仕事しろ!」


「…優先生、怖っ(>︿<。)」


「………」




 *.゜。:+*.゜。:+*.゜。:+*.゜



 → さくら組・保育室




「・・・仕事、仕事!」




 …φ(..)カキカキ




( ̄-  ̄ ) ンー




(`Д´)……チッ!!!!




(。´-д-)ハァ-




「(*°∀°)・∴ブハッ!!w」


「あ、俊先生…」


「コロコロ表情変わって

 面白かったよ(ノ∀≦。)ノ」


「今日は持ち帰ろうかな〜仕事(´^`*)ムー」


「職員室じゃ 噂になってるよ!

 細木先生はアミ先生の

 元カレなんじゃないかって」


「残念ですけど

 元カレじゃなくて


「…そうなの?」


「ずっと 音信不通だったから

 2年以上かな〜会ってなかったのは…」


「何があったか知らないけど

 騒がれないようにしないとね」


「そうだね…ごめん(^_^;)‪‪」



 …公私混同しないように…ε-(`・ω・´)フンッ



 持ち帰って 土日でシール帳を仕上げよう




 *.゜。:+*.゜。:+*.゜。:+*.゜




 職員室に戻ると

 作業を終えて帰り支度



「アミ先生、もう帰る?」


「うん、帰るよ」


「私たちと途中まで一緒に帰ろ!」


 カナ先生とマミ先生が

 声をかけてくれた


「うん!」



「いいなぁ〜

 僕達も帰りませんか?優先生」


「マサ先生、ここ…シール貼り忘れてるぞ」


「あ!」


「あと、5冊かぁ…

 終わるまで待っててあげよう( *¯ ꒳¯*)フフフ…」


「優先生…優しいのか、意地悪いのか…」


「アハハ…パイセンの言うことは

 聞いておいた方がいいぞ!

 それじゃ、お先ぃ!」


「俊先生、仕事早っ(*゚0゚)」


「ほら、口動かさないで手を動かせ!」


「…わかりましたぁ(>︿<。)グスン…」




 *.゜。:+*.゜。:+*.゜。:+*.゜




 職員玄関から出ると



「久々だね、3人で帰るの〜」


「良かったら ご飯食べない?」


「そうだね!どこに行…」



 そう言いかけた時

 こちらに向かって走ってくる足音が…



「アミつんっ!!!!!」

 ☆⌒☆⌒☆⌒ヾ(*>ω<)ノ



「さ、サトちん!」



「アミ…つん…??•́ω•̀)エッ?」

「サト…ちん…!!( ゚∀ ゚)ハッ!」



「間に合ったぁぁ…ハァ…走ったァ…ハァハァ…

 一緒に帰ろう(*´꒳`*)」


「「き、キタ━━ヽ(´ω`)ノ゙━━!!お迎え彼氏ッ!!!」」

「ちょっと!めっちゃ可愛いじゃん!」

「ね、可愛いよね!?」

「天使みたい…♡」

「うらやましい…こんな可愛い彼氏が

 お迎えに来てくれるなんて〜(´^`*)ムー」



「お、お迎え彼氏?•́ω•̀)?」

 キョトンとしてるサトちん



「ち、違う違う!サトちんは友達!

 飯トモってヤツよ!ね、サトちん!」


「え?…あ、そうそう!飯トモ飯トモ!」


「へぇ〜飯トモねぇ〜( *¬ω¬)」

「じゃあ、私たちは帰ろうか!(。-∀-)」


 カナ先生とマミ先生は

 ニヤニヤしながらこっちを見る



「残念!アミつん

 先約あったのかぁ( ´△`)」


「いえいえ!こちらのことは

 ぜんっぜん お気になさらず〜( ̄▽ ̄)ニヤリッ」



 こちらをチラチラ見る

 マミ先生とカナ先生…


「じゃあ、アミ先生…お先に!」

「ファイティン♡(。-∀-)ニヤリ」



「( ˙꒳​˙ )ファ…?」




『ファイティンって何を頑張るんだ?』

 そう思いながら

 2人の背中を見送った



「サトちん、ごめんね!忙しいのに

 お迎えに来なくても大丈夫だよ?

 お礼とかも もういいから…」


「いいのいいの!気にしないで!

 僕がやりたくてやってるだけだから!

 じゃあ、行こうか!(*´꒳`*)」





 *・゚・*:.。.*.。.:



 → 歩き出した2人の様子を伺う2つの影



「……ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙!

 暗くてお迎え彼氏の顔 見えなかったァ!」


「なんで俺まで

 隠れて見てなきゃなんないの!」


「僕ひとりじゃ、怪しいでしょ?

 優先生も見たいですよね?(。-∀-)ニヤリ」


「勝手に共犯にするなよ!

 …ったく、ストーカーみたいだぞ!」


「僕はね…アミ先生を尊敬してるんです!

 新卒でここに勤めてからずっと!

 とにかく 憧れてるんですぅ!」


「それ、何回も聞いてるって!(´∀`*)ヶラヶラ

 だったらコソコソとこんなことするな!

 アミ先生に嫌われるぞ!」


「えっ!それは嫌だ!( -ω- ) ンー」


「今は 俺が教育係だぞ!

 言うこと聞いて!ほら、帰るぞ!

 まぁ…心配するのは わからんでもない…」


「わかってくれた〜!。゚(゚ノ∀`゚)゚。アヒャヒャ」




 マサ先生の人懐っこいところも

 幼稚園の先生に適していると

 アミ先生も褒めていた


 今は俺が面倒を見てるけど

 お手本とする先生が

 ここにはたくさんいるから

 マサ先生も 育ってきている



 …アミ先生に報告だな

 このストーカーまがいな事も。゚(゚ノ∀`゚)アハハ

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