第3話 会議と狗の名前

俺達は狗の化け物と共に超常探偵部に帰ってきたのだった。

俺達はこれからの事を話し合おうと思っていたのだが、何を話しあえばいいのか、思いつかなかったのだった。


焚翔「さて····················これからどうしようか」

狗の化け物「···································」

日向「だったら、自己紹介とかどう?」

焚翔「···············うーん、そうだな。俺の名前は蒼上焚翔あおがみ たくとだ」

狗の化け物「····················そうか」

焚翔「それで、こっちの女子が························星橋ほしはし日向ひなた

日向「よろしくね!狗さん!」

狗の化け物「あぁ·························」

焚翔「それから、こいつが·························鏑城戎真かぶらぎ かいまだ」

戎真「よろしくな」

狗の化け物「······························よろしく」

焚翔「·························お前の名前も教えてくれよ、狗の神」

狗の化け物「····················俺の名は、狗神イヌノカミ焰嫘ホムレ』」

焚翔「······························焰嫘?」

焰嫘「あぁ、そうだ·························」

焚翔「···············あ、そういえば封印から解かれた奴ってどういうヤツらなんだ?」

焰嫘「あぁ、知ってる····················」

戎真「なんだよ!!それって!!」

焰嫘「あぁ、ヤツらは《十二支神じゅうにししん》と言う」

焚翔「《十二支神》?」

焰嫘「あぁ、そうだ」

焚翔「もしかして、最近別の場所の神社でも起きた事件も関係あるんか?」

焰嫘「···············うーん、正確にはあいつらは別の《十二支神》なんだよ」

戎真「別の《十二支神》?」

焰嫘「あぁ、別の《十二支神》だ。《十二支神》は元々は十二支なんだよ。《十二支神》は色んなところで封印されてるんだ。最近起きた事件は《十二支神》の復活だ。でも多分だが、他で起きてる事件は偶然、復活が重なっただけだと思っている」

焚翔「たまたま?なぜだ、少なくても2つは同時に起きてる」

焰嫘「····················狗という、獣の勘だよ」

戎真「···············はぁ?···············お前、何をふざけて················」


戎真が焰嫘にキレそうになったその時だった。

日向が間に入ってそれを止めたのだった。


日向「まぁまぁ!!喧嘩はやめてよ!!

それより、その《十二支神》?の目的ってなんなの?」

焚翔「そうだな···············目的は気になるな」

焰嫘「ヤツらの目的は、この世界を手に入れることだ」

焚翔「世界征服みたいな感じってことか?」

焰嫘「あぁ、そんな感じだ」

焚翔「なるほどな·············································ちなみに、そいつらは皆同じ目的なのか?」

焰嫘「あぁ、ほとんどのやつが同じ目的だな。でも、稀に違う目的のヤツいたりするが、そこら辺はよく分からん」

焚翔「なるほどね、まぁとりあえず世界征服目的のヤツらをメインで封印すっかな」


············································································


―――――コンコン


その時謎の少女が部屋に入ってきたのだった。


夏帆「すいません、ここが探偵事務所ですか?」

焚翔「····················えぇ、そうですけどどうしましたか?」


入ってきた人は高等部3年で、2つ上の日上夏帆ひがみ かほ先輩だったのだった。


夏帆「いきなりですが、依頼してもいいですか?」

焚翔「····················えぇ、いいですよ、どうしました?」

夏帆「蜘蛛の化け物が現れる森があるんです!!!

焚翔「······························え?」

戎真「蜘蛛の化け物·························ですか?」

夏帆「はい···············森というか····················山というか····················その蜘蛛を退治してもらいたくて、いいですか?」

焚翔「えーと、状況が掴めないんですが、一体どう言うことでしょうか?」

夏帆「あ···············すいません、えっと、その森というか、その山で何人も行方不明になってるんです!!」

焚翔「なるほど····················それで?」

夏帆「えっと、この前、私の後輩も行方不明になってしまって····················探して欲しいんです!それでもしほんとに蜘蛛の化け物が居たら退治して欲しいんです!!」

焚翔「···············わかりました、とりあえず見に行ってみましょうか····················夏帆さん」

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【新作・日曜投稿】超常探偵 ~蒼色の探偵と不可思議な超常現象~ 黒宮 真玖/ルギア・ヴァーミリオン @maku00

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