第8話 疼く心

統治神5柱専用観戦室

(七大一族の一つ精霊族は自然そのもの、それを統治する精霊王フォーセリア・ラトゥリアの名声は神々に知れ渡っているッス…対して、シュメール派アプスー様の選抜人類は魔法使い…人類の魔法の大元はに所以してるッス、相手は自然界の象徴である精霊、分が悪すぎる…どうする気っすか、木聯)


タナトスが心配するなか、二柱と2人はいつ動くのかと相手の出方を窺っている。

「好きにしてください、うち合わせますんで」

『それで勝てるとでも?』

「うちの魔法のスタンスは適材適所、あんさんが信じてくれるんなら勝率はありますよぉ」

『振るい落とされるな』

「任せときぃ」

アプスーと木聯は別々の方向に動く。木聯は高速で動き、煉瓦造りの障害物に身を潜め距離を置く一方、アプスーは単神でフォーセリアとマルドゥクに突っ込む。大気に”水圧”を付与して相手の動きを鈍らせて、攻撃速度を低下させ、初動を有利にさせる。アプスーは両剣をマルドゥクに振りかざすが、同様に同じ形状の武器である両剣を所持していたフォーセリアが受け止める。すかさず、マルドゥクは不可視の鏡を出して虚像を顕現させる。アプスーは第一の攻防戦にも使用した手法で、自身と地面に”流動性”を付与させて地面に潜り込み、マルドゥクの背後を取った。その行動にいち早く反応したのはフォーセリアであった。正しくはアプスーの行動を予想したのか、アプスーが背後に立った瞬間にはフォーセリアの両剣が向けられていた。その刃はアプスーの喉元にかきつくさんと迷いのない突きを放つ。

十徳武器魔法日長石にっちょうせきライフル

その刃は高速で放たれた弾丸に軌道を崩された上に、弾丸の勢いが強かったのかフォーセリアの姿勢を大きく崩した。障害物から覗く一つの目、ライフルを構えて焦点を合わせる。そして引き金を引いてフォーセリアをアプスーから引き剥がして戦いやすくする。その意図を悟ってか、アプスーはマルドゥクとの攻防に徹する。そしてフォーセリアの相手は誰でもなく木聯であった。大きく姿勢が崩れたフォーセリアに立て直しの猶予すら与えずに地面が凹むほどの衝撃を与える。

十徳武器魔法灰廉石かいれんせきのナタ

灰廉石の取っ手と刃が煌くナタを振り回して、一部の隙も与えない。一度波に乗った木聯は相手のことなどお構いなしに怒涛の攻撃を繰り出した。ナタによる近接戦闘、手元が隠れた時を見計らっての暗器の投擲、そして銃の連射。すぐに対応してくるフォーセリアの剣捌きも盾で防ぎ、一旦後退して先ほどと同様に日長石のライフルで高威力の弾丸を撃ち、一瞬気を取られた瞬間をハンマーで殴る。

「十徳武器魔法蛇紋石じゃもんせきの万針」

自身とフォーセリアの間隙を縫うように針を投げる。その標的は離れたところで戦っているマルドゥクだった。針は彼の左腕を刺す。

「…(腕が、あがらない)」

ただ刺さっただけならマルドゥクにはなんら脅威ではない。しかし、無作為に投げられたであろういくつもの針は全てマルドゥクの左腕の神経を切っていた。左腕が使えなくなった状況を作り出すとマルドゥクは軽いパニックに陥るが察せられぬように余裕を張り付けた笑みを向け、アプスーの両剣を左腕で受け止める。

『なんとまぁ、無粋な真似を』

受け止めた左腕からは血が流れ、その刃は深く入り込んでいる。

『仮にも序列1位であるのだ…高位な肉体を安々と傷つけるような愚行をするな』

幼子をあやすように、殺気とはかけ離れた温もりの声をかけるアプスー。端から見れば敵ながらも情けをかけ寄り添う原初神の鏡だ。しかし、実際のところはアプスー自神とマルドゥクを天秤にかけ、どちらが上であるかと再度熟慮した。その結果、アプスー自神まさっていると判断した。ゆえのアプスーの発言は情けではなく、下等な者を嘲笑う強者のものである。

「痛い目見たばっかだろ?驕んな!」

『…』

マルドゥクの煽りにアプスーはこめかみに青筋を立てる。感情の行き先を一瞬だけ反らした隙を、感情の行き先を一瞬だけ反らした隙をついて、アプスーの腹を蹴って刃を離れさせる。虚像を出現させて、背後からも攻撃を与えるために動く。マルドゥクは全身に魔力を巡らせて刃の短い剣を構築させて、予備動作をつけて高速の突を繰り出す。前方本体の突は防がれたが、後方虚像の突は僅かながらにアプスーに届き、彼の肩に刃が入る。本体マルドゥクが受け止められた短剣を振り上げると、虚像も同じ動作を行う。深くとはならずとも、アプスーの肩に傷を追わせることに成功したマルドゥクは勢いを殺さぬままに、短剣を捨て、高速の拳の連打に切り替える。その拳の雨は絶え間なく浴びせられ、アプスーの攻撃の手が止められた。

『っ…』

両剣でなんとか防御するが、マルドゥクの拳は弱まることを知らず、約1分間に及ぶ拳に静止をすることしかならぬアプスーを見てか、木聯が救いの一手を講じる。

「十徳武器魔法瑪瑙めのうの鋏」

木聯は巨大な鋏を出現させて、2つに分解する。そして、片方の鋏をブーメランのようにマルドゥク目掛けてぶん投げる。

「!?」

刃こぼれしているような鋏は弧を描くように飛んで来る。それを寸で避けるが、衝撃の行動に木聯に対して、頭おかしいんじゃないのかと敵ながら心配してしまう。

『どこを見ている?』

気の緩んだマルドゥクの前に立ちはだかる。その手にはマルドゥクから受け耐えた両剣が握られており、そこからは重力とも解釈できるような禍々しい圧が付与されていた。それを誰よりも間近で、肌身で感じとっていたマルドゥクは察する。避けなければいけない、と。マルドゥクは距離を取ろうと動きを取るが、彼の行動を予知してなのか、彼が逃げようとする経路に木聯の投げた鋏がかえってくる。本能的にそれすらも避けてしまった。しかし、それがいけなかったのだ。強者であるほど、避けるべき攻撃を優先し、時には攻撃を受け止めることをする。しかし、極限にまで追い詰められたマルドゥクは木聯の避けなくてもよい攻撃を優先的に躱してしまい、アプスーの本来避けるべき攻撃を後回しにしてしまった。その偶然の惨劇というに相応しい目論見はアプスーの手によって完成する。

玉璽の判ずるはメソポタミア・彼方の審判チグリス

アプスーの重く鋭い両剣は正面からマルドゥクの体に深く深く刃を食わせる。顔面から腹まで斜めに入った傷は致命傷に値している。片膝をついて、体を休ませるマルドゥクに容赦なく追随するアプスーの手は両剣を強く握っているせいか血が滲んでいる。

「最悪」

愚痴をこぼすフォーセリアはすぐさまマルドゥクに敵の攻撃が当たらぬよう一人前線に立つ。そして片膝をつくマルドゥクの状態を目視する。

(多分動けないわけじゃない。ある程度の傷の痛みに慣れる時間が欲しいんだな)

味方であるフォーセリアをマルドゥクは睨むような眼光で見る。それは自神の傷の生々しい痛みと余裕のなさを示す落ちぶれようを伝えていた。そして時間を稼いでほしいという要望を無言で伝えていた。

ふぅと小さく息を整えるフォーセリアはアプスーと木聯の動向をしっかりと確認してたった一人で相手をする。


エジプト専用観戦室

「アプスー殿はやはり容赦ないわね」

イシスがじっと闘技場を見る。悠々と眺めているが、戦いの場では緊張が走っている。たった一人でアプスーの高威力かつ大振りの攻撃とそれを補う木聯の細かくも微細な計らいの攻撃をマルドゥクの間合いに一つたりとも入れることなく、かつ、小さくだが傷を負わせているフォーセリア。

「アプスー様は細かい隙は多いですが攻撃自体は鋭く、恐らくこの戦いの試合では最も強いでしょう」

「ああ、だが、アプスー殿の選抜人類も素晴らしい。相方とは変わり、この試合では一番弱いが、突飛するのは連携力。アプスー殿の力だけでなく、敵の零れ落ちた攻撃を利用して間隙を突く慣れた動作。それと様々な武器を扱う器用さ。魔法使いと聞いていたから心配だったが、これは面白いね」


北欧専用観戦室

「現状シュメール派が優勢だな」

『ああ、あの人間の使う魔法は現実的だな』

オーディンとユミルが興味深そうに木聯の魔法を観察する。盾に、槍に、多様な剣に、針、ハンマー、挙句に銃さえも使用している。見ていて飽きない。そんな二柱をくすりと笑って窘めるトールの瞳にはフォーセリアが移っていた。

「お忘れですか?人類は昔クヴァレ帝国と紅帝族が対立していました。クヴァレ帝国に巣くう元祖は狡猾で勇ましい者であり、長らく紅帝族を苦しめていました」

それは人類の歴史、クヴァレ帝国と紅帝族の戦いは何万年と続く遺産である。神は干渉できなく、どんな結果になろうと受け止めようと鑑賞していた。神でさえも当初はクヴァレ帝国の勝利だと思っていたが、ある10人によってその運命は狂った。

「それが守護者ガルディです。紅帝族の最高戦力であり、現在人類の頂に座る最高峰の10人。その1人が彼です」

「それにしては、あまり本気を出しているようには見えない」

『手の内を晒したくないのか?負けたら元も子もないあろうが!』

「だからこそ、この試合の決定権はマルドゥクさんが持たないといけないのです」


激しい攻防が繰り広げられる闘技場、その中心にいるフォーセリアは全てに対応しつつマルドゥクを守りながら戦うというハードな条件の中、自身の能力をあまり使わぬようにしていた。それはこの試合が始まる前、あるいはマルドゥクに選抜人類としてスカウトされたときに提示した彼の条件にある。

『セア・アぺイロンと戦うこと、それが条件だ』

その時のことを思い出す。今でも無茶な条件であったとフォーセリアは反省するが、その次に返されたマルドゥクの答えは迷いがなかったことも無茶な神だとフォーセリアは思っている。

『いいな、その願い。ならオレ様が本気出すからお前は能力使うなよ』

『必要ない』

『手の内晒したくないんだろ?お前の願いのために命懸けてやるよ』

今はマルドゥクの言葉を信じて、能力を一切使わずに応戦する。しかし、フォーセリアに限界は見えぬがアプスーは興奮のしびれが切れそうで、何かを仕掛けてきそうな予感がする。フォーセリアはマルドゥクを再度目視する。一向に立つ気配がない。

(約束ぐらい果たせ、マルドゥク!)

フォーセリアが時間稼ぎを行っている中、マルドゥクはというと意識が遠のいていた。それは気絶とは似て非なるもので、邪念を払う精神統一の部類である。マルドゥクは過去のことを思い出していた。それは次世代の神々の期待の星として、原初神を倒す英雄として期待されていた呪いの過去。


―最高神になろうものが、この程度でやられてはなりません


「わかってるよ」

脳で再生された言葉に誰にも聞こえぬくらいの小さな声で反応する。そしてカッと目を見開いたかと思うと、フォーセリアでさえ反応できないほどの速さでアプスーに近づいて渾身の一撃である拳を振るう。

「十徳武器魔法蛇紋石じゃもんせきの万針」

木聯が瞬時に察して、無数の針をアプスーに襲い掛かるマルドゥクに対して投擲する。しかし、その針はマルドゥクの体をすり抜けて闘技場の壁に突き刺さった。

「まさか!」

『虚像か!』

その理由に合点がいったマルドゥクと木聯は本体を探る。一体どこにいるのか、その疑問は観客たちの中でも浮上している。しかし、その疑問は荒れ狂う波に乗って、解決されることとなる。

「なんや、これ…」

木聯が次に見た光景はその場にいる者の予想を超えるもので、無数のマルドゥクの虚像が出現したのだ。それも全て動きが違う。1体1体の精度も高く、木聯もアプスーの援護に回れず、有利に進めていた連携作戦を絶たれた。

「多いなぁっ!」

木聯が虚像を消しても消しても出現する状況に苛立ちを隠せずにいるが、攻撃の手を緩めることはない。アプスーも攻撃はするが、本体を倒さないことには、この状況が変わるわけがない。


ギリシャ専用観戦室

「マルドゥク様がたくさんいらっしゃるわ!」

コレーが驚いた口調で試合を見る。アテナも内心では驚いているが、なにか種があると思い冷静に分析する。

「あの動き…不自然ですね」

「?」

「どの個体も動きが異なっています。ですが、どこかのタイミングでまた始めの動きに戻っています」

「アテナは鋭いね。そうだよ、あれはマルドゥクの鏡の権能の一つ、永久に魅せる鏡をアケメネスって言ってね。一度経験した記憶を虚像として再現することができるんだよ~」

アテナの考えをゼウスが肯定して、その能力も説明してくれた。確かに脅威ではあるが、その対処法というか打開策はもう見ている。アテナの考えていることを見透かしているのか、クロノスは話す。

「その方法ならば虚像は対処できよう…」

「ならば」

「だが、そんなことマルドゥクは分かっている」

「見てれば分かるよ」

クロノスの言っていることの真意を読み取れぬアテナをフォローして、ゼウスは闘技場を指さす。


判じる始まメソポタミア・りの審判ユーフラテス

アプスーが手を振り下ろすと、空から水柱が振り、虚像を一掃する。これがアテナも考えていた打開策である。その策は狙い通り、大量の虚像を一掃することに成功した。そしてアプスーは感じ取っていた。闘技場中央にある大きな存在感を。

(この権能は恐らくマルドゥクあの小童自身が不可視の鏡となることで発動している。ならば、中央にありったけの力を注ぎ、小童の選抜人類を殺してやる!)

アプスーはもう一度手を掲げて、中央にいるであろう本体を狙い、”判じる始まメソポタミア・りの審判ユーフラテス”を発動した。力が籠っているせいか、水柱の透明度は増しているのに、氷のように半透明に光るそれは美しく、見ている者の心を掴む。水柱が地面に触れた轟音が周囲の音を飲み込んだ。それはアプスーの権能の威力を物語っていたが、それが命取りとなってしまう。アプスーは中央から僅かに移動した存在感を察知して、その移動した先に目を向けると、その瞳には信じがたいものが映っていた。

「悪いね、人間」

「なんや…寝ててよかったんやで?」

息が荒れているマルドゥクが木聯に攻撃をしているところだった。木聯から滴る血の匂いとマルドゥクの乾いた血の匂いが濁って、アプスーの判断を鈍らせる。しかし、彼の瞬発で、アプスーは自身の体に”流動性”を付与させて物理攻撃を無効にするという対応をみせる。

「じいさんの弱点わかちゃった!」

愉快に嗤うマルドゥクに向かい合うように体を動かして、アプスーは睨む。すると背後から微量な殺気を感じた。

(この殺気はフォーセリアあの人間か)

アプスーはこの戦いで飽きるほど察知したフォーセリアの気配を覚えていて、今、自神に近づく殺気はそれであると判断して、特に防ぐことはしなかった。それは今の状態を考慮しての通常ならば最適の判断である。しかし、相手はマルドゥクである。ユミルも言った通り、かの神はあらゆることを反転させることができるほどの頭脳を持っている。

『―!』

しかし、その殺気の正体はアプスーが判断したフォーセリアではなく、一度破壊したはずのマルドゥクの使い魔であるムシュフシュであったのだ。ムシュフシュの尾は”流動”しているアプスーの体の奥まで深く入り込んでいて、その尾から出る猛毒がアプスーの体に入り混じる。

『このっ!』

激情によって、アプスーは”流動性”を解除して、ムシュフシュを投げて、自神から遠ざける。しかし、彼の体には致死量に近い毒が駆け巡っており、彼の細胞が悲鳴を上げているかの如く、体も燃え上がるような痛みに襲われる。しかし、本体であるマルドゥクは依然として抵抗する木聯を抑え込んでいる。襲われることがないという痛みによる避けることのできない慢心がアプスーの戦闘の構えを解いた。その慢心を待っていたと言わんばかりにアプスーの目の前に現れる者は、本当の殺気を放つフォーセリアであった。

聖峰須臾せいほうしゅゆ…」

フォーセリアの握っている両剣は、若輩の種が木に成長するのと同じように、剣の刃は大きくなっていた。刃は氷を纏っているような、1つの芸術作品として確立している。そんな芸術の両剣を横暴に、力を込め、乱雑にフォーセリアは振るう。一段目の振りはアプスーの肉体全体を斬るもの。

「一別の慟哭…」

二段目の振りは胸を貫く、一段目の振りよりも握力の大きな力任せのもの。そして、

「紅涙の朱!」

満身創痍のアプスーの片目を斬る太刀は、彼の顔を斜切るもの。

よろめくアプスーにフォーセリアは無題の拳で殴り、壁に食い込むほどにアプスーを飛ばす。

「やった!」「最高だぜ!」「すげぇ!」

この状況の一変に観客はマルドゥク神とフォーセリアに称賛の声を送る。その声にマルドゥク神は手を振って答える。よく見れば、木聯も意識を失う寸前である。

そして、シュメール派の神々は面白くないと不機嫌に相対するアッカド派の神々を睨む。そのアッカド派の神々は安堵して、その声を歓喜と称賛の声にしている。

「おい、じいさん」

マルドゥクは無神経にアプスーに話しかける。すると、ぐぐっとアプスーがゆっくりと立ち上がったと思うと、彼はマルドゥクに瓦礫を投げつける。

「マルドゥク!」

母であるダムキナが声を荒らげる。その心配には及ばないと軽々と瓦礫を受け止める。そしてニヒルな笑みでアプスーに話しかける。

「じいさん元気じゃん」

『…余の弱点がわかった、だと?』

「うん」

『ならば、余も貴様の種がわかった』

「!」

アプスーの言葉にマルドゥクは驚きつつも、笑みを崩さない。フォーセリアの攻撃を受け、アプスーもマルドゥクも相違ないほどの傷を負っている。だが、2柱はそんなこと一切気にしていない。

「なら、もっと遊べるな」

『望むところだ!』



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