Extra part.002 -本屋でもばったり-
「…伶衣、本屋行かない?」
「うん、行く」
そう言うわけで、伶衣と家を出て本屋に向かう。
「ねえ、なんで急に本屋に行きたくなったの?」
伶衣と二人で歩いていると、伶衣からそんな質問を投げかけられる。
…なんで…なんでかぁ…。
「…なんでなんだろ…。…伶衣と一緒に行きたかったから、とか?」
「…そ、そう…」
そんなことを話していると、本屋に到着した。自動ドアを潜って店内へと入る。
そして、店の入り口から見て右手側、小説のコーナーへと歩いていく。
本棚にずらっと並べられた本をじーっと見つめる。気になるタイトルの本を見つけたら、一度取り出したりあらすじを見る、と言う動作を繰り返していた。ちなみに伶衣はずっと僕の隣に立って同じようなことをしてる。
「…あっ」
聞き覚えのある声、本を取り出す動作をしながら、視線を左に流す。
天笠先輩が立っていた。
エプロンについている胸ポケットに『天笠』というネームプレートが取り付けられていて、似ている他人ではない事もばっちりと確認できる。
「えっと…いらっしゃいませ」
そう言って少しお辞儀をして
…なんでこう、いつも店員と客って立場になるかな。
――――――――
作者's つぶやき:なんか、ばったり率高いですね、彼方くんと伶衣さん。しかも毎回店員と客って関係なんですよね。次こそは客同士でばったりしたいものですね。佐藤さんはカフェ、あまっちは本屋でバイト、二人の仲的にはお互いのバイト先に行ってそうですね。
――――――――
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