2話三章√1 不思議な不思議なワンダーランド

探索者達が目を覚ますとそこは、あの地下鉄のホームだった

明らかに明るいという点を除けば

???「危なかったですね........」

探索者達の後方から青年のような落ち着き払った声がする

???「お気づきになりましたか。あのような乱暴な手段で大変申し訳ありません」

[お前は誰かと聞く]

ヨグ「申し遅れました。私はヨグ。ヨグ・ガーター。本職は外なる神で、種族名は「ヨグソトース」と言います」

ヨグ=ソトース

それは、「外なる神」の副王にして、外なる神のトップ、アザトースに次ぐ力を持った神である

異世界への扉を司り、全ての空間と時間に接している存在である

そんな神がなぜここにいるのだろうか

[なぜ自分たちを助けたか聞く

→ヨグ「あそこには、あの無機物がいるので、私が定期的に調査をしているんです。今回は、私があちらに降り立った時のベースである、地下鉄のホームだったので、問題ありませんでしたが.......」そう言って、ヨグは俯く。あそこで助けに世具が入らなかったらどうなってかは想像にかたくないだろう

なぜここにいるのかについて聞く

→ヨグ「私はここを作った張本人ですからね。見守るのは当然です」

作ったという部分んについて尋ねる

→ヨグ「ええ。皆さんがいたあちらの世界をベースにこの世界を作り、そこにいた住民全員を違和感なくこちらに移動させました」

なぜ、世界を作ったのか聞く

→ヨグ「あちらの世界は、私が最後に、といっても、こちらを作る前の最後ですが.....その時にあの無機物が現れたのです。奴は住民に手を出していき、最終的には住民の半分と建物の半分が跡形もなく消え去りました。その影響が顕著なのが、電柱と町内放送用のスピーカーです」

その無機物とは何なのかについて聞く

→ヨグ「あれは、無名の無機物。無名祭祀書にも金枝篇にもセラエノ断書にも載ってないただの化け物です。しかし、あいつには触れたものを吸収し、自分の体にするという特異性がありましてね、そのおかげで、奴は人を喰らい、人型を。物を喰らい、装飾にし、あの姿へと至ったのです。」

今日の夕飯について聞く

→ヨグ「私ですか?きっと今日の夕飯はカレーになるでしょうね。皆さんはカレーの具がゴロッとしているのとしてい何のどっちが好きですか?」

カレーの具が大きい方がいいと答える

→ヨグ「私も同じです。やはりあれが一番食べごたえがあっていいと思うのです」

ペースト状の方がいいと答える

→ヨグ「そうですね。あれにはやはりナンが合うと思うのですよ」

なぜ人に味方をするのか聞く

→ヨグ「それは、私には運命を共にしようと思った一人の女性がいるのです。その方は唯一、私が外なる神ばけものだと知っても、優しく、周りの人間のように扱ってくれました。ですから、その方に恩返しをするためにも、私はこの世界を守らなきゃいけない......いえ、守りたいんです」ヨグは真剣な眼差しで答えてくれた。その目は人への感謝と決意で満ちていた

[探索者ぜんいんが二つずつ質問を終えたら☆マークへ]


☆ヨグとの話をしているうちに、帆乃香が目覚めた

帆乃香「よく寝た気がしますうー」

気絶する直前の怯えた雰囲気とは打って変わって、これまでのほわほわとした雰囲気に戻っている

ヨグ「起きましたか」

帆乃香「あ、あなたは?」

ヨグは帆乃香に聞かれ、さっきの説明をした

帆乃香「なるほど......。」

[どうやったらあれを倒せるかについて聞く]

ヨグ「あれですか.....。先程も説明した通り、あいつは圧倒的なイレギュラーですからね、しかし、方法が無いわけじゃありません。」

[方法について聞く]

ヨグ「その方法とは簡単です。目には目を、歯には歯を、要するに同じイレギュラーを起こせる可能性があるものをぶつければいいんです。」

帆乃香「そのイレギュラーとは?」

ヨグ「最凶の魔導書、アル・アジフです」

アル・アジフとは、この世界で最凶とされる唯一無二の魔導書。ありとあらゆる禁忌について記されているとされる魔導書

ヨグ「あの魔導書はいま、どこにあるかも分からない状態です。しかし、あれは禁忌とされながらも、希望ともされる、この世界の異端なのです。その理由は、長くなるので話しませんが、あれさえ見つければ、太刀打ちは出来ると思います」

帆乃香「それなら.....!早速探しましょう!打倒無機物!です!」

2話四章へ

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