第14話 監視? 喜んでませんけど

 あの屋上の出来事から2週間が経った今だけど、堀宮さんはどうやら平常運転のようだ。

 相変わらず廊下を歩くと、僕の後ろを付いてきている。これがずっと続いている。

 

「えっと……堀宮さん?」

「うん? 何かしら?」

「僕をずっと監視してるんですか? ちょっと怖いんですが……」

「こ、怖い、ですって! 今怖いって……なぜ怖いのよ? みんな羨ましいって顔してるわよ!」

「はぁ、それはみんながそう思ってるだけで、僕は違いますから」


 僕はため息混じりにそう言った。

 

 でもあんなに目立つ人が冴えない僕をストーカーなんてしてたら多少は周囲に影響が出てくるはずだ。けど、そんなこと堀宮さんは一切気にしていないようだし、むしろ僕の方が最近被害に合っているような気もする。


 クラスメイトの冷たい視線は学校の初日より日に日に酷くなってるし、おまけに他のクラスの男女、それに先輩たちからもどうも毛嫌いされているようにも感じる。


 確かにみんなの気持ちはわかるけど、仕方ないじゃないか。

 僕が堀宮さんをストーカーしてるならまだしも、ストーカーしてるのは、みんなが羨む堀宮さん自身なんだから。


 そう悩みに悩んで毎日を過ごしている。


 そんな大変というか濃い内容の日々が繰り返し、今に至るというわけだ。

 ほんと勘弁して欲しいよ。


―――――

お二人の方に★の評価いただきました!

本当に感謝です。近々、新作のご案内もできると思うのでお楽しみに!!

因みにこの作品は最後まで執筆できていますので、ご安心ください。修正がまだのところもありますが

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