第13話 ある種のストーカー
堀宮さんは高校の生徒会長を務め、才色兼備なことから憧れる人が多い。
男子はあんな綺麗な人と付き合えたらそりゃ鼻が高いだろうし、女子にとっては親しくしているだけで周りの子たちはみんな羨ましく感じるだろう。
そんなすごい人がこんな僕なんかに声を掛けてくれるなんて……どういう風の吹き回しだ?
おまけに僕はただ鈴井さんと北川さんにからかわれていただけで、学校全体を揺るがす問題を起こしたわけでもない。
それなのに少し誰でも良いから助けてくださいって願っただけでこんな都合良く……。
「ありがとうございます」
「やっぱりあなただったのね。今から時間は大丈夫かしら? 大丈夫よね、あなたに用事なんてあるはずがないもの」
僕は半ば強引に堀宮さんに袖を捕まれた。
そして校舎の屋上へと連れて行かれたのだ。
しかし、堀宮さんの目的が何だったのかはさっぱりだった。
ずっと呟いている「やっぱり覚えていないのね……」その言葉がどんな意味を指すのかすら、僕は理解できないでいたのだ。
結局、意味がわからないやり取りを屋上でしていたわけだけど、なぜこうなってしまったのか? いや全然理解できないんだが!
しかしあれから授業を受けてる時以外、堀宮さんはずっと付きまとってくるようになった。
教室で白川くんと北川さんと鈴井さんの3人と昼食を摂っている時も扉からチラチラ覗いてくる。
トイレが終わり廊下に出るとそこには堀宮さんの姿があるし、帰り道いつもの3人で歩いている時も後ろから付いてきてるいるようだ。
もうある種のストーカーとしか思えないほどエスカレートしていたのだ。
――――――
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