第6話 3.5次元世界で見つけた人物
6次元生命体が7次元生命体に言った、「私達が3.5次元世界で下手に動くと、3.5次元世界が壊れてしまう。そこで、3.5次元世界で、『誰か』を探し始めた。各国首脳に近づいて、『人類が体験したことが無い、大変なことが起きたら、誰に相談したらよいか?』と尋ねてみた。すると、皆が口をそろえて、『森公達子(もりきみ たつこ)に相談してみたらどうだ。』と言う。日本の内閣総理大臣補佐官で、ギフテッド達子と呼ばれ、世界中の人望もある。噂では、彼女が他の人と異なる点は、気品がある、優雅、親しみがある、人に慕われている、人望が厚い、賢い、いばらない、人を見下さない、とかいう人並の言葉で表せる人物像ではないらしい。そこで、達子のパーティの出席者達に『彼女はどんな人物なのか?』と聞いてみた。皆が言う。『達子だ。』と。訳が分からず、達子に会ってみた。そしたら、私も思った。『達子だ。』。こんな生命体に出会ったことが無い。言葉でなんか、説明できない。」。
7次元生命体が6次元生命体に言った、「私も世界中の知恵者に会って、『私が背中を押す相手』を探した。優れた人格者、あらゆる学者、指導者などの話に共通して出てくる人物として、皆が『達子に会いたまえ。』と言う。どんな人かと聞くと、『一度会えば分かる。』と皆が口をそろえて言う。皆、催眠術にかかるのか?』と疑った。だから、彼女のパーティに出席して、暫く彼女を観察したが、彼女の凄さがわからなかった。思い切って、彼女に声をかけようとした瞬間に、彼女が声をかけてきた。彼女は、『話を聞きましょう。』と言った。私が何を言いたいのかを分かっているように、彼女のオーラで包み込まれてしまった。とても居心地の良い空間がそこにあった。森深く入って、静寂な、どこまでも澄みきった世界、このまま何も考えずに暫くここにいさせてほしい。これが達子の世界? 達子は本当に人間なのか?と感じた。別室に入ると、貴方もいた。」。
2人が達子に説明を始めたところで、逆に、2人が知らないことまで含めて、達子から説明されてしまった。「その時が来たのね。」と、達子は静かに言った。荘厳な、決意を込めた、自信に満ち溢れた明確な言葉だった。
6次元生命体が言った、「そうだ。私達が死に物狂いで受けた訓練を受けてもらう。」
「もう済んでいるわ。深海、上空、地殻。」と達子は答えて、「一緒に成し遂げましょうね。」とイメージを伝えた。
7次元生命体と6次元生命体は、女性の声のような未知の穏やかなイメージ『3.5次元世界に行って、全次元システムを再構築するように、3.5次元世界の【誰か】の背中を押してください。』と同じ感覚を持ち、『【誰か】は達子だっだ。』と分かった。
7次元生命体が言った、「私達が来るのを知っていた。その時のために準備していたのね。なぜ、貴女なの?」。
達子は言った、「私は世界中の人達と協力して、この3.5次元世界をより良いものにしようと努力してきた。しかし、人間は自分が大事だから、自分の考えで動き、異常な行動に出て、悪者達が3.5次元世界を破壊してしまうことがありえる。悪者達の破壊活動は、3.5次元世界から始まることもあれば、高次元世界から始まることもある。そこで、高次元の世界から低次元の世界まで再生できる、全次元システムの構築が必要になる。もうすぐ、『その時』がやってくる。あなた達は、それぞれ3.5次元世界から6次元世界と7次元世界までの構築と、高次元世界から3.5次元世界まで戻ってくることが可能であることと、もし、再び5次元世界が崩壊した時に3.5次元世界まで来て『ある人物』に会うことができることを立証してもらうわ。」。
7次元生命体は言った、「私達は『全次元システムを再構築する』というイメージを受け取って、ここに来た。そして、今、貴女は『全次元システムを構築する』と言った。私たちは高次元世界から来たのだから、既に全次元システムが存在するのではないのか? 今から構築するというのは、どういうことなの?」
達子は言った、「これから全次元システムの構築と再構築を行うことになるわ。」
「『3.5次元世界の達子が、それをできる。』ということ?」と、2人は顔を見合わせた。 「達子は人間なのか?」。もう言葉が出なかった。
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