第5話 私の仕事

 ヘリで飛んでいた。

「これが、自由の女神だ。」と、6次元生命体が言った。

彼女は言った、「夢見た新天地?」

「間違った新天地を思い描く者もいる。」


 彼女の雰囲気が変わった、「ここからは『私の仕事』のようね。」。

「どういうこと。」

「貴方は味方の素性を見破れなかったようね。」

「どういうこと。」

「騙したのではなく、内緒にしていただけよ。私は7次元生命体なの。」

「7次元生命体? 7次元世界が存在するのか? 『君が何か計り知れないものをもっている』と感じたのは、このことだったのか。でも、なぜ高次元のオーラが見えなかったのだろう?」

「私達は次元の秩序を守るために選ばれ、特殊なトレーニングを積んで低い次元にロックできる能力を身に着けている。貴方の前では、3.5次元に固定して、3.5次元生命体として振舞ってきた。貴方の知識と能力を確認する必要があったから。貴方は合格よ。相手は心理的に揺さぶってくるので、自分を強く持ってね。」

「さっきまでは守ってあげる側だったのに、『今』は守られる側か?」

「貴方も私も、女性の声のような未知の穏やかなイメージを受け取った。『3.5次元世界に行って、【誰か】と協力する。全次元システムを壊そうとしている悪者の企みをつぶしながら、全次元システムを再構築するように、3.5次元世界の【誰か】の背中を押す。』ようにね。」

「そう。雲をつかむような話だ。」

「でも、なぜか、心を揺さぶられたんだよね。」

「3.5次元世界に来て、一緒に協力しようとしている。」

「そして、『3.5次元の誰とは、誰なのか?』というところまでは来た。」


 達子の秘書、昌伸育明(まさのぶ いくあき)が達子に聞いた、「パーティに参加したいという2人が現れて、『私たちが会うべき”誰”とは、達子なのか?』と質問してきた。一瞬、彼らの背後にパノラマのようなスペクトルが見えたような気がした。どれだけ調べても、素性がわからない。どうする?」

 達子は即座に答えた、「私を探して来たのね。大切なお客様よ。『彼女と彼』を守るよう、忍者隊に警備してもらって。」。



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