第4話 地殻へ

6次元生命体が言った、「気圧訓練、開始。」。

彼女は「暑い!」と言うのがやっとだった。

「地下2,000mだからね。」

「敵は地殻にいるの? キャー!」

突然、目の前に地殻の割れ目ができた。

「飛び込め!」

タイムトンネルに入ったように、映像が流れる。

「左の割れ目に飛び込め!」

「ワーッ! これは何の訓練なの?」


 達子は忍者隊と共に、特別に作られた気圧制御室で、二手に分かれて、作られた地殻の割れ目に飛び込んで、敵と撃ち合う厳しい模擬訓練を行っていた。達子の敏捷性はずば抜けていて、横にいたはずなのに、いつの間にか消えて、やはり敵の背後に立っていた。皆はあきれていた、「達子は、忍者隊を作るだけあって、厳しい訓練どころか、子供の缶蹴りみたいに楽しそうだ。」。確かに、達子はニコニコしていたが、心の中では思っていた、『忍者隊が、高次元生命体と対峙しても、必ず生き延びてほしい。そのためには、厳しい状況でも耐え抜いてほしい。私は自分のやるべきことを正確、迅速に行わなければいけない。もっと時間が欲しい。』

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