第9話
運良く他のモンスターや人間と遭遇せず無事に拠点の洞窟に戻る事が出来た。引き摺って運んだから途中で2人の意識が戻る可能性があったが、目覚めなかったのは俺の日頃の行いが良い証拠だろう。
とは言え意識の無い人間2人を運ぶのは骨が折れたな。足手纏いをわざわざ自分の身を危険に晒してまで保護してやった謝礼は、たっぷりと返して貰おう。
気絶してるお荷物共を横並びに地面に放り出し、ケビンとミレイの意識を覚醒させる為にそれぞれの顔面を何度か蹴り飛ばす。
『んんっ!!』
布で口枷をされている2人は声を上げる事が出来ず、くぐもった音を鼻から鳴らして意識を取り戻した。
『んんんんっ、んんんんんん!!』
ケビンは不意打ちで気絶させられたから事態が把握出来ておらず困惑し、ミレイはしっかり記憶が残っているからか恐怖で目に涙を浮かべている。
ミレイの方は何とか拘束から抜け出そうと
だが、所詮はケビンの着ていた服を利用した簡易的な拘束具では、解かれるのは時間の問題だろう。
しかし、あくまで口や手足を拘束したのは、運搬途中で目醒めて大声を出されたり、反撃されて面倒な事態にならない為にした応急処置でしか無い。
この後始める事を考えると拘束具は邪魔になるが、完全に解いて自由にするのも都合が悪い。ならば、拘束具を外しても手足を動かない様にしてしまえばいい。検証を兼ねて両腕両脚をへし折ろう。
さあ、絶望の宴を始めるとしようか。
「『暗黒矢』」
手始めに杖を使わずに手を翳し『暗黒矢』をケビンの肘に撃ってみる。すると、森の中で使った時より制御が効かず、骨を折るだけに留めるはずが、肘が引き千切れる程の威力が出てしまった。
壮絶な痛みに口枷をされているにも関わらず、ケビンは洞窟内に響く程の絶叫を鼻から溢した。このまま放置したら失血死してしまう為、俺は慌ててミレイのローブを千切り、ケビンの肩の根元にキツく巻きつけて止血処理を施す。
まだ宴は始まったばかりだぞ。お前が死ぬには早過ぎる。
しかし、杖が無くても魔法を発動出来るのはいいが、制御し難いのは困るな。毎回全力でで撃ちたい訳じゃないし、今みたいに手加減が必要な時には過剰威力だ。
まあこれは事前に検証しなかった俺の落ち度か?相手が居なくても魔法は撃てる訳だし…
いや、大柄ゴブリンが俺を怒らせなければ此処迄検証するのが遅くならなかった筈だから、やっぱり俺は悪くないわ。
残りの肘と膝も千切れると流石に死んでしまうので、次からは腰蓑に差しておいた杖を抜き出して『暗黒矢』を放ち、ケビンの両腕両脚は動かなくなった。
ショック死する可能性もあったが、ケビンは顔中に脂汗を浮かべ、激痛に表情を歪めてこそいるが生きている。
想像よりも頑丈な玩具で俺は嬉しいよ。
もう手足の拘束具は意味を成さないから外しておくが、口枷はまだ外さずケビンは一旦ここで終わりだ。
次はお前の番だと其方に視線を向けると、ミレイは泣きながら首を左右に振って拒絶の意を示している。
どれだけ泣き喚こうが結果は変わらないんだから、大人しく受け入れろよ往生際が悪い女だ。
俺は嫌がるミレイを無視して『暗黒矢』で肘と膝を撃ち抜いた。ケビンの時とは違い、肘が千切れて無い分ミレイは元気そうに声をあげている。これで2人ともお揃いになったな。
前準備を終えた俺は、最初はミレイを使って検証を開始する。まずは『奈落ノ底』に怨念を溜め込む必要がある。ミレイには絶望の果てに死んで貰おう。
俺はミレイの元に近付くと、口枷を外して喋れるようにする。『魔法矢』を撃てるようになってしまうが、森の中で食らった時は殆どダメージがなかったから問題はない。舌を噛み切るのは実は難しいらしいので、ここは祈るしかない。それよりも声を出せる方が余程重要だ。
「いたい…いたいよぉ…お父さん、お母さん…助けてぇ…」
荒い呼吸で両親に助けを求めている。ケビンにも助けを求めてやれよ。あれだけ言い争っていたのに、痛みを我慢してお前の泣き声を聴いて必死の形相でそっち見てるぞ。彼奴も動けない身体になってるけどさ。
ミレイの戯言には取り合わず、次は足元に回り込み、手に持っている杖を地面にそっと置くと、丈の短いワンピースみたいになっているローブを脚の方から一気に上に向かって引き裂いた。
ローブの下には色気の欠片も無い地味な下着が隠されていたが、下着と違い2つの山の自己主張は激しい。ゆったりしたローブの上からでは気が付かなかった。
その下着も乱暴に剥ぎ取ると、痛みに耐えながら助けを求めて続けていたミレイは、自分が今から何をされるのか察したのか、骨を折られる前よりも多くの涙を溢しながら叫び始めた。
この方法が一番女に絶望を与えられるんだよな。
「いやあああああ!!お願い!!それだけはやめてえええええ!!」
そんなに唆る声と表情で誘惑されると我慢が効かなくなるだろ卑しい女だな。
『繁殖』のスキルは使わない。今回の目的は孕ませる事じゃないから必要ない。
俺はイラついたゴブリン棒を鎮めて貰うべく、ミレイに覆い被さった。
——————————
「う…あ…もぅ…殺して…」
満足するまで相手をして貰い身体から離れると、其処には瞳から光が消え、色々な液体で汚れたミレイが力なく横たわりながら死を懇願している。
後一手間掛けたら殺してやるからもう少し我慢しろ。楽に殺して貰えるかは別問題だがな。
俺はミレイの頭に近付いて前髪を鷲掴みにすると、ケビンの方に顔を無理矢理向けさせる。そこにはミレイの痴態に興奮したのか鼻息を荒くしながら顔を赤らめて、ケビン棒をイキり勃たせているケビンの姿があった。パンツ一丁の姿だからはっきりと分かるし、それはミレイも同じだ。
「え…うぁ…いやあああああ!!なんでえええええ!!どうしてよケビンんんんんん!!どうしてえええええ!!」
先程の廃人の様な有様とは打って変わって、喉が張り裂けそうな程の大声でミレイが発狂している。
昔から一緒に過ごし、今もパーティーを組んでいる男の目の前で、女としての尊厳を踏み躙られ陵辱されたと思ったら、男はその姿を見て興奮していたなど絶望でしかないだろう。
弁明しようにも、ケビンの口には口枷を付けたままで話すことが出来ない。イきり勃つケビン棒を見れば何を言っても無駄だろうが。
ミレイの狂った様に「どうして」と叫び続ける声と、二人の惨めな姿を見た俺の狂笑が洞窟に響きわたる。あまりに笑いすぎて腹筋が攣りそうだ。
一通り笑って満足した俺は、そろそろミレイの願いを叶える為に殺す事を決めた。発狂しながら泣き叫ぶミレイを見ていると、加虐心が何処までも湧き上がるが、いい加減他のスキルの検証も済まさねばならず、泣く泣く諦める。
今も尚泣き止まないミレイの顔にゴブリン棒を近付けると、ミレイは再び凌辱されると勘違いしたのか、更に発狂する。
「いやあああああ!!もう許してよおおおおお!!これ以上酷い事しないでえええええ!!」
心配しなくても、さっきミレイが満足するまで相手してくれたから今日はもうヤりたくても出来ん。俺の目的は既に殺害に切り替わってるんだ。
顔に近付けたゴブリン棒の先端をミレイの鼻孔に押し付ける。出すもの出したら今度は小便を出したくなった為、ミレイの鼻の中に放尿することで溺死させようとする。
それを理解させる為に、ほんの少量を鼻孔に出しては止めてを何度か繰り返すと、ミレイは顔を真っ青にして叫ぶ。どうやらちゃんと伝わったようだ。遅ぇよ膀胱炎になったらどうしてくれるんだ。
「あああああ!!そんなのいやあああああ!!おしっこで溺れ死ぬなんてやだよおおおおお!!やめてえええええ!!」
口から吐き出したり出来ない様にミレイの口を手で塞ぎながら地面に力強く頭を押し付けて、今まで無理して堰き止めていた小便を思いっきり放尿した。
最初のうちはミレイも頭を振って何とか逃れようと死に物狂いで抵抗しようとしていたが、ステータスに違いがありすぎて口を押えてる手を振り解くことは出来ない。
俺の小便が弱まる度に、ミレイの身体からはどんどん力が抜けていき、最終的には放尿を終えると同時に白目を剝いたまま息絶えた。
ふう、すっきりしたしミレイの死にたいって願いも叶えてやって気分もいいな。
死んだ瞬間、ミレイの死体から莫大な量の禍々しい光が次々に溢れ出して俺の身体に吸い込まれていくが、その光は中々収まる気配をみせない。
あれだけ苦労して絶望的な死に方させたんだからこれ位の報酬は当然だ。この後に残ってるケビンも限界まで追いつめて殺せば、暫くの間は怨念の残量を気にせずに好きに呪詛スキルを使えるな。
今後の展開に胸を高鳴らせていると、遂にミレイの死体から溢れる光が収まってしまった。
ああ、無限に続いてくれて良かったのに…
残念に思う気持ちを、ケビンからは更に怨念を引き出すやる気に変換して、俺は邪悪な笑みを浮かべながらケビンに向き合った。
さあ、お前はどうやって殺してやろうか。
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