第6話

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ゴブリンLv10→ゴブリンシャーマンLv1

呪詛に優れた適性を持つゴブリン種。呪詛使用時に能力値の中補正。

世界中から忌み嫌われているゴブリンの一種。身勝手、残忍、狡猾、異常な繁殖力の最悪な四拍子が揃ったゴブリンが、呪詛の適性を得て特別な進化を遂げた姿。現在ではゴブリンシャーマンは世界で一体しか存在しない。


あれだけ楽しみにしてたステータス確認にいきなり水を差されたんだが!?なんだこのゴブリンシャーマンの舐め腐った説明は!?良い所は俺しか存在してない特別感しかねぇ!!俺達は自分の欲求に素直なだけで、無駄に我慢してる人間共が馬鹿なだけだろ!!嫌な事はさっさと忘れるに限る。


推定危険度:⭐︎4

冒険者ギルドが定めたモンスターの危険度。最大値は⭐︎10であり、この危険度は個体の強さによって変動する場合がある。


推定危険度や冒険者と新しい要素も出てきた。俺がモンスターである以上、冒険者とはいつか必ず敵対するだろうし、危険度も強くなった実感を持てる良い制度だ。最終的には⭐︎10まで成り上がり、人間どもを絶望させたいものだ。


能力値一覧

生命力:263

命を数値化したもの。肉体を損傷したり、精神を病んだりと、様々な要因でこの数値が0になると生命活動は停止する。


精神力:366

精神を数値化したもの。スキルを使う為のエネルギーであり、この数値が0になると精神力が回復するまでスキルが使えなくなり気を失う。


攻撃性能:358

物理攻撃、魔法攻撃、スキルなどの全ての攻撃要因を纏めた値。


防御性能:240

物理防御、魔法防御、耐性スキルなどの全ての防御要因を纏めた値。


俊敏性能:237

肉体、スキルなどの全ての俊敏要因を纏めた値。


能力値は後衛らしく精神力と攻撃面に優れており、防御方面は弱めになっていた。この数値がどれ程なのか他と比べた事がないから、後で大柄ゴブリンの死体で検証するとしよう。


アクティブスキル一覧

『繁殖Lv4』

他種族の雌個体を孕ませる事が出来るようになる。現状は一度に5匹孕ませる事が可能で、どれ程の数を同時に孕もうと妊娠中や出産中の母体の安全は保証されている。 レベルが上昇する度に産まれる個体の数が増える。


『アナライズ』new

他者のステータスを知る事が可能。又、自身のステータスをより詳しく知る事が可能。『アナライズ』はレベルが存在しない為、これ以上性能が強化される事はない。


『アナライズ』を習得してから、漸く詳細なステータスを調べる事が出来た。これからも戦闘で敵の情報を知れるのは大きなアドバンテージになる。スキルもより詳しく説明されてるのも有難い。


怨嗟えんさまじないLv1』new

過去に殺害した生物の怨念をエネルギーとし、相手に精神崩壊を引き起こす呪詛。レベルが上がる度、精神崩壊の効果が上昇する。


精神崩壊とは、いかにも呪いらしいスキルだ。レベルが上がれば効果が上昇して直ぐに死ぬし、今のレベルが低い内はジワジワと苦しみながら死ぬ一粒で二度美味しいスキルだ。


『支配ノ呪Lv1』new

過去に殺害した生物の怨念をエネルギーとし、相手の肉体を支配する呪詛。レベルが上がる度、肉体支配深度が上昇する。


これは相手の肉体を操って同士討ちさせたり色々使い道がある良スキルだ。まだレベルが低いから使い込んでレベル上げしたい。


『魅了ノ呪Lv1』new

過去に殺害した生物の怨念をエネルギーとし、相手の精神を操作する呪詛。レベルが上がる度、精神操作深度が上昇する。


このスキルがあれば将来俺だけの軍勢を作る事も可能だろう。これも早急にレベル上げしたい所だ。


『闇魔法Lv1』new

精神力を消費し混沌の力を操る。現在は暗黒矢のみ使用可能。レベルが上がる度、使用可能な魔法が増加する。


魔法系のスキルはこれだけか。精神力が多くても魔法一つでは強みを活かせない。これもレベル上げが必須だ。


パッシブスキル一覧

『悪食Lv3』

スキル保有者の不快感を感じる食物に対して味覚を反転させる。『悪食』には食物に内包される毒性に対する完全耐性が存在するが、攻撃による毒を無効化することは出来ない。Lvが上がる度に味覚の反転率が上昇する。


『雌特攻Lv1』

雌個体に対する敵対行為に上昇補正。『雌特攻』は種族問わず全ての雌個体に有効であり、スキルにも上昇補正は適応される。レベルが上昇する度に補正値が増加する。


『ゴブリン特攻Lv3→Lv5』

ゴブリンに対する敵対行為に上昇補正。『ゴブリン特攻』は種類を問わず全てのゴブリンに有効であり、スキルにも上昇補正は適応される。レベルが上昇する度に補正値が増加する。


『簒奪Lv1→Lv2』

生物を殺害する事で能力値を簒奪する事が出来る。可能なのは能力値だけであり、スキルを簒奪する事は不可能。レベルが上昇する度に簒奪能力値が増加する。


『呪詛適性中』new

呪詛スキル使用時に効果に上昇補正。『呪詛適性』は進化の際にしか性能は強化されない。


これが進化先を選ぶ際にあった適性か。パッシブスキルは無条件で上昇補正がつくから幾らあってもいいな。


『奈落ノ底』new

殺害した生物が発生する怨念を溜め込む事が可能。獲得する怨念の量は、敵を殺害時に負の感情を抱いている程増加する。この溜め込んだ怨念は『呪』スキルにて消費する。『奈落ノ底』はレベルが存在しない為、これ以上性能が強化される事はない。


様々な方法で殺しを楽しみ、それが俺の力として還元される無駄の無い構成になっている。

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取り敢えず確認はこれくらいか。後は実戦で使い勝手を試していこう。その前に流石に疲れてるから睡眠が最優先だが。


そうして確認を終えた俺は、気絶するかのような速度で眠りに落ちた。

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