第18話ページ35.36 森山を発見!
をしています」
「最初に誠君に会った時に太ももを見てサッカーしてるのかなって思ってたんだよ。ポジションは?」
「リベロです。基本は守るけど攻めるチャンスがあれば上がれるじゃないですか。店を取ることも出来るし、自由にチームの為に動けるのでリベロが僕に合ってます。美里はブラスバンドでサックスを担当してます」
「かっこいいね。音楽の事は良く分からないけどサックスとトランペットは知ってるよ」
「今度、学校の体育館でコンサートがあるので聞きに来て下さい。コンクールじゃないので知ってる曲が多いですよ」
「それは楽しみだね」
三人で他愛のない会話をし、健三がアイスコーヒーを飲みほした時に、
「あ。森山さんだ。森山さんが通りました」
健三は空席だったので窓際の席に行き、森山の姿を見たが後ろ姿が見えただけだ。シャツをはだけさせ、ジーンズにスニーカーを履き、野球帽を被っている後ろ姿は確認出来た。少し間をおいてから三人は喫茶店を出た。
打ち合わせでは、自動販売機の横に森山が立つはずなので、美里と誠が一緒に森山に近づき、少し遅れて健三は自動販売機で飲み物を買うために真横へ行く。何を買おうか迷っているふりをしながら会話を聞く。会話を多く引き出すために誠が森山に話しかける。健三が喫茶店の支払いをしている間に、美里と誠は先に出て森山の待つ自動販売機横に向かった。
喫茶店を出た健三は三人の姿を確認した。遠めなのではっきりとは分からないが、森山と言う男の姿に見覚えがあった。誠は五十代と言っていたが、年齢は健三と同じぐらいの三十代後半から四十代前半に見える。歩を進めると三人がはっきりと見えてきた。
「あっ……」
健三は森山の姿を見て気がついた。同じ高
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