第2話

「ねぇ、どうして如月なんかとつきあってるの?

脅されてるの?」

月子が放課後、屋上で真澄に矢継ぎ早に質問した。

夕陽がとてもキレイだった。

「ちょっとね、事情があるのよ」

真澄が缶コーヒーを揺らした。

「事情って?」

「如月くん、本当はわるいひとじゃないのよ。

みんなが勘違いしてるだけ」

「真澄」

「だから、わたしだけは如月くんのよき

理解者になってあげようと思って」

真澄が缶を握りつぶした。

「危険だわ、それ。噂では如月くん裏コールガール

の組織と関係があるそうじゃない」

「噂よ、噂。それただの噂」

真澄がヒラヒラと手をふった。

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傷だらけのマドンナ @k0905f0905

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