2024/08 ◆ああそうだ、きっとこれは花になる 愛と束ねて私に頂戴

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自選(3首)



ああそうだ、きっとこれは花になる 愛と束ねて私に頂戴





「夏フェスに行ったんです」と教師が言い夏が明けたと知る あの日々よ





ピアスへの憧れはふと恨みへと 生娘ならぬ生耳きみみを捨てたい



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独りユッカ・アロイフォリアは待っている この地で凛と絶えていくこと





くたくたのぬいぐるみが言うことにゃそんな形の幸せもある





熱があるわけでもないが冷えピタを貼りたい、どこに? ――心です。





写真には残したくない間抜けさをどうか君だけ覚えていてよ





あの頃は わからぬ気持ちを追っていた ぱちぱちしているそんなきらめき

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