第3話、今後の計画

そうして意気投合になりながらこれからの計画を考える事にしたのである。


お互いに今は12歳の子供なのでできる事は限られてしまっているが既にお互いに経験などしているのでそれらを踏まえて話し合いをしていた。


まずはこのアンリガーナ家を乗っ取るところから始めることにしたのである。


その為に今の当主とその夫人には不幸な事故死に見せる必要ができた。


一番手っ取り早いのは魔物による襲撃で殺される事でその為の魔物を用意する必要ができた訳だけど実はそれ以外の方法もアンナの方で考えていたらしい。


まあ、それは自分を犯人にさせるようにする作戦であり、もし断る態度または気に入らなかったらそうやって一緒に始末をするつもりだったと言うのだ。


お〜、怖い。とても将来、聖女様になる少女とは思えないほどに怖い発言だね・・・その考えはとても好きだけど。


さて、なら生かしてくれたので自分も考えた作戦をアンナに伝え始めた。


「アンナ、これからの事の作戦だけどまずは自分はアンナの親と仲良くするふりを見せるから仲良くしてからしばらくして親と自分に対して裏ギルドで魔物使いを雇って襲撃をしてきて欲しい。それもひと目がつくところで」


それを聞いたアンナは何で人などいる場所で襲われないといけないのですかと聞かれたのでその理由を答え始めた。


「まあ、簡単な話だ。自分たちを犯人だと思わせない為にする行為だ。親たちと一緒に襲われて怪我もすれば誰もが自分が犯人だと気が付かないだろう」


それを聞くとアンナは悪そうな顔をしながらも嬉しそうにしてあなたは本当に悪い男ですわと言いながらも受け入れていた。


そして今度はアンナに対する疑惑など来ないようにするために考えないといけないなと感じて自分はアンナと共に考え始めた。


でも今すぐに行動に移すことはないので今は保留にしておく事になりその上で自分はあるお願いをするのだった。


「アンナ、頼みがある自分を修行をしてほしい。俺も未来をある程度に知っているがとても暗いものでなそれで俺は強くなってその未来を変えたいと考えている協力してくれないか」


そう伝えるとアンナはそんな事でした喜んで協力いたしますわと受け入れてくれた。


ならば俺も先程の作戦をもっと練ってやらないといけないなと感じて前世のゲームのシナリオを思い出していた。


そんな時に俺はあることを思い出したのである。これならば上手く行けるかもしれないと感じてアンナに伝えた。


「そうだ、アンナ。一つだけ思い出したことがあるのだけど確か、近くに盗賊のアジトがあったよな」


「そうですけど何か良い方法を思いついたの、アクト」


そう尋ねてきたのでその通りだと伝えた後にその作戦の詳細を詳しく説明をするとアンナはとても素晴らしい名案ですわと喜んでいた。


その内容は・・・まあ、それは嫌でもその内に分かるから今はアンナに鍛えて貰うことにしたのだった。


何方にせよ、今の俺には強くならないと未来を打開できないのでアンナに鍛えて貰うのであった。


それからも俺とアンナは何度も面会をしては鍛えて貰いながら作戦を練っていた。


どうすれば俺とアンナに疑いもなくアンナの両親を殺せるのかとその機会を伺っていた。


そうすればアンナの家はアンナの物になり暗躍がやりやすくなるので機会を狙っているととある話を聞いたのだ。


それは裏ギルドの魔物使いがこの街に潜伏していると噂が流れたのだ。


これは好機だと考えて俺は魔物使いが潜伏しているだろう場所に向かい始めた。


ゲームではこの辺にいるのだけどなと考えているとガキがどうしてここにいるのだと言われてその方角に振り向くとそこには目的の男がいて俺は笑みを浮かべながらあなたに会いたかったですよと答えた。


すると俺様が何者か分かっているのか小僧と言われたので俺は答えるのだった。



「はい、裏ギルドで一番のテイマー使いのジュッガさんですよね。俺は貴方を助けたい、その代わりに俺の依頼を受けてほしいのです。でも安心をして下さい、大金は用意しておりますので」


そう言うと俺は裏金で手に入れていた半分ほど見せつけるとジュッガはなるほどなと不気味に笑いながら俺のことを聞いてきた。


そうして自己紹介をするとなるほど悪名高い貴方なら信じられますな。それにしてもここまでの大金を払って何をしてほしいのですかなぁと言われたので内容を伝え始めたのである。


「簡単なことですよ、そのテイマーの力でテイムした魔物たちを数日後に俺はアンナの両親と出かけるから襲撃をして両親を殺してほしい。無論、関係者ではないとして俺も襲撃をしてほしいがもちろんの事、殺さないでほしい。怪我を追わせて裏で手を引いていると思わせない程度に怪我をさせてくれ」



それを言うとなる程な、それならば可能だとして俺の依頼を受け入れた。


それを聞いてなら頭金として半分ほど大金を渡してもう半分は終わったあとに支払いますからと伝えてからその場から立ち去った。


それから翌日にはアンナの方でも盗賊たちにこの屋敷を襲撃してお金など略奪行為をした後にアンナを捕まえて動けなくさせるという演技する計画を立てた。


そうして俺たちはそれぞれ立てた計画をまとめて行動を始めることにしたのだった。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る