第8話 反撃開始!
「次はお前ね?」
僕はリカに指を指した。コイツはオタクをチー牛とバカにしたクズだ。どうやって制裁してやろうかな?コイツ…、リカという女は、俺が標的にされる前にいじめられていた加藤を、まるで人を人と思わないような目で見ていた。加藤はこいつのせいで、バスの中で冤罪をかけられたりもした。
ちなみに、加藤だけじゃない。クラスで目立たない女子を虐め、援助交際まで要求した。その女の子が貰ったお金は全てこの女の懐に入っていたとか…。
「ちょっと!お前!?何ふざけた事言ってんのよ!?私達が訴えたら、お前終わるぞ!」
「いいよ?これは復讐だ。でもその前に、お前らをぶちのめしてやるからよ」
リナは焦っているのか…?とんだ雑魚だ。
「俺のリナに手を出してみろよ?!ただじゃおかねぇっ!」
「勝がいれば余裕じゃん!」
勝と金髪がビビりながらも口を開く。一方の百合は口を半開きにしたまま動く事すらできない状態だ。
「余裕?正直、前までの僕ならビビって抵抗しなかったかもだけどさ?」
僕は、ゆっくり歩いて金髪の方へ向かう。
「な、なんだよ!やんのか!?」
「ちょっと、それ借りるね」
松葉杖を突いている金髪が後ろに一歩引く。僕は一歩引いた瞬間、怪我をしている足の膝部分に横から蹴りを入れる。
「ぎゃっ!!なにすんだよっ!」
「いいから黙れよ」
僕は、金髪に更に近づき足を使い金髪の腹を強く押す。その衝撃で後ろへとヨタヨタとしながら下がり出す。僕は直ぐ様、松葉杖を奪い取ると金髪の顎をめがけて強く突き上げる。
「ぐぎゃああああっ!!」
金髪は、痛みが耐えられなくなり、尻餅をつく。地面に尻が付く。そのまま松葉杖を金髪の頬を目掛けて、横から3回ほど殴り付ける。
「い"、いだい"!!」
「おい!洋一!やめろや!死んじゃうだろ!」
勝が吠える。こういう時だけ、仲間意識がある。こういう人間って凄いよね。
「お前!まじやめろよ!警察に言ってやるからな!」
リナが吠える。どの口で言っているんだか。
「だから、好きにすればいいって言ってるだろ?くされまーんが…」
冤罪、援助交際恐喝、こういう奴って後にフェミニストになったりもする。そして始まるのがオタク叩き。フェミニストは世間で一番嫌われている精神障害者みたいなものらしいけど…。
僕は、リナの胸元にむけて松葉杖の先端部分を使い勢いよく突く。
「きゃっつ!!」
後方によろけた隙をみて、僕はリナの頭を勢いよく松葉杖でぶったたく。10回くらいぶっ叩いたら、頭からぴゅーと血が吹き出てきた。
「痛い!痛いよっ!!」
頭を押さえながら、この腐れまん◯さんは血を一生懸命止めようとしているが、そんなのはどうでもいい。こいつが被害者にしてきた事は、これでもまだ緩い。
「残るのは勝と百合だな」
「どうしたの!?洋一!?凄く怖いよ!?優しい洋一に戻ってよ!」
百合が何か訳の分からない事を言っている。俺の母さんを殺しておいて、何を言ってるんだか…。勝の顔をみていたら尚更、イラつきが頂点に達した。
「勝くぅ~ん?僕にびびった?」
「じ、上等だ!掛かってこいよ!弱虫がっ!」
僕は、松葉杖を構えるふりをすると、勝は身構える。ただ、これはフェイントだ。後方に松葉杖を投げ、前へと飛び出す。勝は案の定、一瞬停止するも構えようとする。でももうおそい。
僕は、勝の膝小僧に向けて僕のかかとを落とす。ドンっ!と大きな音とともに勝は一瞬怯む。
「いっ!!」
地面に落ちている石を持ちながら、踠いてる勝の額に拳を振り落とす。しかし、腕でガードされる。
「ざ、残念でしたー!所詮、そんなもん?」
「足、震えてるじゃん?」
直ぐ様、よろけながらも勝は僕を目掛けて殴り掛かってくるが、龍哉さんのパンチから見れば全然劣るから上手く交わせる。勝のパンチを払いのけ、脇腹に隙がうまれた所に、石を持った方の手で脇腹を殴り付ける。
「ぐぎゃっ!!」
更にふらふらになっている勝。僕は頭を必死に押さえているリナの髪を鷲掴みにして、勝の頭を目掛けて、リナの頭を打ち付ける。3回ほど打ち付けたらリナの頭の血が勝の目の中に入ったのか、勝は一生懸命、手でふこうとする。その間、リナは気を失ったみたいだ。
「まだ終わりじゃないよね?俺の母さんを殺した罪は大きいぞ」
「や、やめてくれ!リナはやめてくれっ!」
「別にこんなゴミ、居なくなってくれた方が地球のためにもいいだろ?」
「たのむっ!それにお前の母さんを殺したってなんだよ!」
はっ?何を言ってんの?
「母さんを突き飛ばして、家を火の海にしたのはお前達だろ?証拠ならある」
「えっ…」
僕は刈谷さんからRINEで送って貰った動画を見せる。すると、百合は。
「ち、違う!それは私達じゃない!その動画は作り物だよ!」
「まだ嘘を言えるの?」
「違う…!私じゃない!!」
何言ってるんだか…。こんな中古が僕の元彼女だと思うだけで吐き気がする。吐き気がしたから百合の頬を思いっきり殴り付ける。
「ぶびっ!」
「汚い声を出してるなよ。メス豚が!」
僕は、元彼女だからと容赦はしない。僕の幸せな日常を崩したコイツが憎い。ただそれしか今はない。
「や、やめひょよ!!ゆひは、おまへのカノヒョひゃろ!?」
勝が何か言ってくる。アホか?
「勝の上でヘコヘコ腰ふってたコイツが僕の彼女?冗談はやめてくれないか?こんなアバズレお前にくれてやるよ。何が悲しくて、こんな中古便器を彼女として見なきゃいけない?」
「へっ?」
僕は、勝のその顔を見てまたムカついた。勝の頭をサッカーボールを蹴るようにして思いっきり蹴り上げる。
「ぶべらっ!!」
勝の口から大量の赤い血が飛び散る。本当に性格も汚ければヤられ方も汚いな~。
「お願い!許してっ!ストーカーされていた事は忘れるからっ!」
「だから、何で俺がわざわざ彼女だったお前をストーカーしなきゃいけないんだよっ!」
「えっ、それは…勝やリナや金髪が…」
そうか…なるほどね。コイツらが中古便器に嘘を吹き込んだわけか。
「おい?どういう事だよ?勝くんさ?」
僕はうつ伏せで倒れている勝の髪を鷲掴みにして持ち上げる。そして、そのまま勢いよく地面に頭を叩きつける。勝の目が上を向きながら、鼻水や唾液や血でべっちゃりと汚れていて汚い。
「い、言うかは!や、やめてくへぇ~!」
「早く言えや。まじ殺しそうだわ」
勝って、こんな弱かったの?!こんなやつが俺や色々な人を虐めていたの?そして母親が殺されたのか?
「う、嘘をつきまひたぁ!!ゆ、百合に見せた写真も合成で、よういひがストーカーしていたと嘘をつきまひたぁ!!百合にわたひぃたプレゼントも、よういひぃからを奪ったものでひゅ!!だから、ゆるひてぇ!!」
「う、うそっ…じゃあ勝はストーカーなんかじゃなくて、洋一を嫌いにさせて私を騙すために嘘をついたのっ?!」
「そ、そうだっ…だからもうしましぇんっ!!」
なんか、しらける。こんな連中に母親が殺されたのか…。うん…それなら…。って許すと思う?謝られても楽しかった日常は戻らない。母親は還ってこない。怒りや憎しみしかない俺に楽しみがなくなった。今は正直、この方が楽しめる。
「洋一っ!!ごめんねっ!!私…知らなくて…許して?!本当にごめんなさいっ!」
百合は、土下座して謝り出す…。コイツも何言ってるんだか。散々、勝に股がって腰ふってやがっただろ?今更、許せるはずもない。
「お願いします…。それに、お腹の中に勝の子供もいるから…」
「へっ?!な、なんへ…?!」
このアマは寝取られただけでなく、勝という犯罪者のガキまで身籠ってたのか…。ますますこっぴどく潰してやりたくなった。さて、どうやってこの"3人"を始末しようかねぇ…
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