第20話 決断
それから半年後…
子供が産まれました。
男の子です。
カオルと名付けました。
カオルが生まれてとても幸せです。カオルはベータに似てとってもかっこいい顔で素敵な大人になるでしょう。
ベータも子育てに協力してくれて幸せです。
でもまだまだ追手はしつこく追いかけてきて居場所をコロコロ変えないといけません。
でも私は何があってもこの子は守る…そう誓ったんです。
だからなんとしてでもこの子だけは守りたい。
私がどうなっても。
「絵萌、疲れてないか?」
「まだ大丈夫」
私たちは今日も追われている。
なんだか最初と比べて頻度が多くなっている気がする。
「ここで隠れてやり過ごそう」
「うん」
そして追手は別のところに移動しようとする。
その刹那
「ふえぇぇぇん」
カオルが泣き出してしまった。
「ここにいるのか⁉︎」
追手が迫る。
「こっちだ」
ベータは私の手を引き、走る。
そしてまた逃亡する。
…いつまで続くのかな…
カオルが産まれてから下手なこともできない。
でもこの子は守りたい。
そしてこの子が安心して暮らせるようにしたい。
でも、どうするの。
このままではそれは叶わない。
…ああ、そうか
そんなの考えれば分かるじゃない。
「ねえ、ベータ」
「どうした」
「最後にあの塔に行きたい」
「⁉︎まさか…」
ベータは察したのだろう。
「こうするしかないの…ごめんね」
これでいいの…これで
「そうしたいなら、そうしよう」
さあ、フィナーレといこう。
To Be Continued
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