第12話 心が痛いけど

今日はベータは出かけていった。


今日は何しようか。


「…ない」


え?


なんか聞こえた気がする。


声のした方を向くと。


「許さない」


「え…おか、あ、さん…?」


母が居たのだ。


「二度もルカを殺すなんて…あんたが死ねば良かったのに!」



「や、やめて」


嫌だ、痛い…言葉のナイフを投げつけないで。


「あんたが不幸になれ!一生恨んでやる!」


いやあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああごめんなさいあああああああああああああああああああああああ



「…萌!絵萌!」


「ベー、タ…」


「ベータ…助けて…お母さんが…」


私はさっきの事をベータに話した。


「絵萌」


言葉の後に抱きしめられる。


「お前は悪くない」


「私達が幸せになる権利はある」


「あんなのに耳を貸すな」


「お前を愛してる私の言うことだけ耳を傾ければいい」


彼の体温が心に染みてく。


同時に彼の言葉が魔法のように私の心を落ち着かせる。


ああそうだ、私は悪くない。


ベータと一緒にいれるならなんだってするって言ったじゃないか。


母に恨まれようが関係ない。


私は私達の幸せの為に行動するの。


それで良いじゃないか。


「とりあえず寝た方がいい」


「うん」


そうしてベッドに入る。


彼はいつものように布団の中で私を抱きしめた。


「寝るのは不安か?」


私は頷く。


「じゃあよく眠れるように魔法をかけるぞ」


と私のおでこに手を乗せる。


ああ安心してきた…


そして私は夢の世界へと落ちていった。



〜〜〜〜

絵萌が眠った後、ベータは考える。


_邪魔者ゴミがまだ残っていたようだ。また排除しに行かなければ。


_どうせ元々私は地獄行きだ。彼女と一緒にいれるなら、堕ちるところまで堕ちてやる。



            To Be Continued

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