第7話

私はルーの受話器が消えた後の部屋で考えた。


ベータと離れるとして、私はどうなるの


彼と離れたら私は耐えられる?


こんな私を愛してくれる人はいるの?


そうだよ…私にはベータしかいない。


嗚呼、早くベータに会いたい…苦しいよ、助けて…ベータ。



コンっ…コンコンコン、コンコンコンコン…コンコンっ!


ああ、やっと…


ガチャ


「ベータ…!」


「絵萌?」


私はベータに思い切り抱きついた。


私は今どんな顔しているだろうか。


「う、グスッ」


と泣くことしかできない。


するとベータの顔が近くなり


「んっ、はあっ」


ベータの舌が私の口の中で暴れ回る。


いつもより激しい…!


「元気出たか?」


「うん」


「ゆっくりで良い、なにがあったか教えてくれないか?」


「うん…」


私はルーのことやそのルーに言われた事を言った。


「私はただ…ベータのそばに居たいっ…!貴方以外は嫌っ…!」


「そんなことがあったのか…大丈夫だ、何とかするから」


「うんっ…!」


彼は背中をさすってくれる。


やっぱりベータと居る時が落ち着く。


彼からは優しさを感じる。これが嘘なわけない。

きっと彼に私は依存しているのだろう。


でも、これでいいの。


幸せだから。



         To Be Continued

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