第2話
何事もなく放課後になった。
変える準備をしていると一志が声をかけてきた。
「今日、バイトあるから先に帰るな」
「え。・・・うん」
なんでそんな事をわざわざ言いに来たのかよく分からなかった。
「だから、明日飯でも行こう。焼き肉。奢ってやるよ」
「・・・まじで?」
めっちゃいいヤツ。
一志はそれだ言い残して教室から出ていった。と思ったら戻ってきた。
「それでごめんだけどさ。このプリントを職員室に出しといてくれないか」
* * * *
一志に頼まれたプリントを職員室に出して教室へ戻って来ると教室はもう誰もいなかった。これはまるで昨日と同じ。
つらいし早く帰ろう。
そう思い帰る支度をしていると後ろから何かを感じた。それはまるで鋭利な刃物・・・せ、背中に押し付けられている?!
恐る恐る両手を上げ後ろを振り向くとそこには物差しを持った石川さんがいた。
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