あとがき

 皆さんどうも、いずのです。

 一作目となる今作です。完成まで到達出来ました。

 ネタバレ有ります。本編よりも先に読む際はご注意ください。

 

 小説の長さとしては中編くらいかな、と思います。最初に書くのにぴったりの分量でした。

 構想段階では、まず書きたいテーマとシーンがあって、そこに追従する形で、話の進め方やキャラクター造形、舞台を設定していきました。今回の核は、「会えない」ことでした。これは、コロナ禍での、他者と直接会えない経験から発想を得ていたり、そうでもなかったりします。

 各種設定は、主人公達を理詰めで「絶対に何をやっても会うことができない」状態を作り上げた結果です。今考えると、少々鬼畜だったかもしれません。が、後悔はしていません。

 また、シーンに関してですが、今作は、伏線が隠れている場面や転換点は、鏡のシーンが多くなっています。これらのシーンは、ナルシズムの語源となった、ギリシア神話に出てくる少年、ナルキッソスの話を元にしています。ナルキッソスの方は、水面にキスしようとしてそのまま水死します。本作の続きがあればどうなるのでしょうか。蛇足になりそうなので書かないつもりですが、ちょっと気になります。


 最後になりますが、ここまでお読み頂いた皆様、本当にありがとうございます。

 ちなみに、次回作は学園ものになります。恋愛、というよりも依存が多くなりそうです。

 目処がつき次第あげていきます。お楽しみに。

 ではまた。

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嫉妬とデカダンス いずの @OnlyNoisy

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