ENJEL
わわを
Prologue
それは今より丁度千年前のこと。
まだ魔法が人々に受け入れられなかった時代。
「魔法は魂を汚染する」、「魔法は邪悪なもの」。未知に対する偏見がそのうわさ話を作り上げた。
ある時、神を信仰することに熱心だった当時の人々は、魔法を使うものを異端として「魔女狩り」を始めた。
凄惨な魔女狩りはとどまることを知らず、規模も方法も、どんどんと残酷なものへとなっていく。魔法を使えないただの一般人民も、理由なき私刑により数多の命が息絶えた。
ある日、ある魔女が声を上げた。
その魔女は「千輪の魔女」。現在に置いても彼女を超えるものはいない、当時──そして歴史上で最も強い魔女だった。
彼女は己が命を賭した大魔法を使い、魔女狩りとそれによって引き起こされる災害を止めたことで、世界に平和をもたらした。
彼女の死から数十年が経ち、教会は一つの声明を出した。
「魔法は神により捧げられた奇跡。私達はそれに気付かず過ちを犯してしまった。数多の民を傷つけたこの罪過は必ず禊ぎましょう」
そうして、魔法の時代はやってきた。
ENJEL わわを @wawawo
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。ENJELの最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます