第21話
「たっだいまー·····ってやっぱりいた」
「お兄ちゃんおかえりー」
「おかえり」
「改めてただいま」
現在俺の家にいる人は妹と姉と自分。
なぜかいつもテスト明けにいつもこうやってちょっとしたパーティをやる。その理由は····
·····四葉学園の定期テストめっちゃムズい!!!!!
いやもうね最初の授業を受けた時から感じてた。あ、ココ魔境だって。多分今日も橘さんが教材持っていったけど顔に出てたよ。
『あ、アレなんか思ったより難しい?』
みたいな顔だったよ。まだまだ精進が必要だな。俺もだけども
「つっかれたーっ」
「私もだよ」
「お姉ちゃんとお兄ちゃんが疲れてるなんて珍しい」
「楓よ、お前も四葉学園という素晴らしい学園に入らないか」
「嫌だよ?」
「·······」
即決に断られた。
悲しいな。ああ悲しいな。悲しいな。
「まあそんなことはいいや。どうせ料理作るのは俺なんだぞ」
「いつもありがと~」
「よろしく」
ハイハイ。定期テストはいつも金曜日にやるので多分定期テストやった後はお泊り会が続くだろう
料理はまあ適当に出しとけばいっか
ーーーーーーーー
「じゃあおやすみ」
「こっちの方が学校よりつかれた気がする」
「そりゃ、君まだテストないでしょ」
「えへへっ、バレた?」
「一瞬でバレるぞ?」
「そんな事いいから裕太、運んで」
「ハイハイお姉ちゃんは私がおぶってくよ」
「ムー?楓に入ってないけどな〜」
「そんなことはいいから。····ね」
「·····は、はい」
なんか室温が絶対零度ぐらい寒くなった。気のせいか?寒っ。寝よ
「あー、裕太待って〜」
「ほらお姉ちゃん。行くよ」
「はーい」
そんなこんなあったけど無事に寝れる。あの2人時々バトル時あるんだよ。君たちよくそんな体力あるよね。若干冷や冷やしてたよ。
ーーーーーーーーー
深夜の2時頃。坂本裕太の家のリビングで楓が歩いている。
また夢遊病なのだろうか?
(ふっふー。お姉ちゃんも寝たし。お兄ちゃんの部屋に侵入しちゃお)
全然気づきてないんだから。
—実は夢遊病ってもうとっくに治ってるんだ
でも夢遊病治る前までも結構侵入しちゃってたからお兄ちゃん慣れてるっぽいしもういっそのことお兄ちゃんと寝よっかな〜と思ったけだよ。
(でもさすがにそろそろ気づく頃だと思うけど、鈍感?)
一緒に寝ることに心躍っている間にお兄ちゃんの部屋に着いた。ゆっくりとドアノブをひねる
(お邪魔しまーす)
ぐっすり寝ていて、すごくリラックスしている。
きっとあの隣で寝たら気持ちよさそうだな
布団をめくって兄のベッドに侵入する
—暖かい。安心する。兄の隣にいると安心できる気がする。そんなリラックス効果みたいなものがあるのだろうか?
まあいいや。そんな事考えたって意味ないし
(騙しちゃってごめんね?でも、いいよね)
ーーーーーーーー
ごめん。楓。俺そのこと知ってんだわ。
隣にいる妹の感触を感じながら少しばかり罪悪感芽生えるのであった
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