第15話  アイドル編 前半

今日は疲れすぎてベットのはいってから10秒もしないうちに寝入ってしまった。

そこで、最近あまり見ていなかった夢みたいなものを見た気がする。妙に既視感があったような····




ーーーーーーーーー



「はあ、勉強始めたとはいえなかなか息が詰まる」


ある都市の少しはずれのちょっぴりのどかなところにある少年がぼやきながら歩いている


「もう、中3だし、あいつらともできる限り離れたいしな」


下を向きながら、思案にふける


「でも、息抜きが欲しい!勉強は苦じゃないが

でもだからといってずっと続けるのも無理」

「抜け出してきたし、今日は休日だ」


目的地もなく気ままに歩いていくこと数十分


「ん、ここどこだ」


うーん、迷った。今はスマホもない。

しばらく、左右を何度もみる


「まあいっか」


そして、またどこかにほっつき歩いていった


「♪〜〜」

「なんの音だろ?」


誰かが歌っているのだろうか。歌声が聞こえた

声のする方へ揺蕩いながらも行く


そこには地下アイドルとしての

宣伝も兼ねての路上ライブをしている5人組のアイドルグループがいた


「こんなところで?」


少年はアイドルに疎い。認識としては地上アイドルのそれしかなく、よくテレビで出てくるひとたちしかしらない。

それに、彼女たちの周りにはぱっと見、人がいない

この少年は基本的にこういうものは見向きもしないが、今日は暇だからと、。

少年は近くにあったベンチに座る。


しばらく、聞いていると—


「—第三村人発見!!」

「おおーーー!」

「は!?何事?」


一瞬何が起きたかわからなかった。

急に肩を掴まれたからだ。


「ねえ、あなたもあの子たちの歌聞いてたの?」


あの子たちというのは、あのアイドルたちか


「はあ、まあ。そうです」

「そうでござるか。そうでござるか。

いやあ、嬉しいでござるなあ」


感極まった声で言う。語尾、ござる?


「あの、あなたたちは?」

「私たち?私たちはサンムン親衛隊よ!」


胸を叩きながら誇らしげそうに語る


「親衛隊?」

「そう親衛隊!」


いきなり過ぎてよくわからん。

なんで喋りかけてきた?

少年がなぜ声をかけてきたか考えていると——


「良かったらなんだけど、これ見て!」


パッと出されたチラシ。それは渋々見ると、


「今度○○市□□区△△でライブをします。

良かったら来てください?」

「そう、今歌ってる子たちがそこでライブするの。よかったら来てくれない!?」


顔の前で両手を合わせている女の人。


「自分からもお願いするでござる!」


語尾がござるの人にも言われた。


「でも、俺も忙しいですし」

「うーん、そだよね。わかってんだけど、都合、作れないかな?」


またもや、お願いされる。が、急すぎてよくわかってないし、ここで少しでも頑張らないといけない。

しかし、今は夏休み。1日ぐらい別にいいんじゃないかと思う自分もいる

アイドルか········


「分かりました。都合が良かったら、お伺いします」


まあ、アイドルなんかで何かが変わるとこもないし、行くだけ行くか



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