第4話

「ん、もう朝か。さて、今日から授業だしさっさと支度するか」


そう言いながら自分が暮らしている部屋から出ると——


「——あ、お兄ちゃんおはよー」


リビングで堂々と不法侵入している妹がいた



ーーーーーー



「なんで?お前いるんだ楓?」

「なんでかって?それはまだあたしは春休みが続いているからだよ!」

「な、んだとっ?」


まだ学園始まってないのかよ、長くないか?

これは坂本家憲法でギルティーだな

気が動転して気づかなかったが一つ気になることがある


「そういえば、いつもセットでいる姉さんはどうした?」

「ああ、お姉ちゃんは新入生のどうたらこうたらで忙しいんだって」

「あっそうなの?」


我が姉ながらよう頑張るよね。南無南無


「おっ、もうこんな時間か。そんじゃ行ってきます」

「はいはい、いってらっしゃい」




場面は少し経って3週間たつ

俺は今思い悩んでいる。翼と橘さんが一向に接触しない。

なんで、君たちそっぽを向いてんだい。翼に関してはねている。

なにかここで接点作らなければできれば、·····

温かい目で見守りたかったが少し乱入することした。

女子と会話すんのスカイダイビングするぐらい

緊張するんだけどな〜。スカイダイビングしたことないけど。


「······こんにちは、橘さん」

「なんですか?」

「いやー、一緒のクラスになってから時折見るんだけど橘さん周りの人と話してないから気になって」

「余計なお世話です」

「余計なお世話って言われたらそこまでなんだけど。俺から見たら友達いないんじゃないかなと思って、てあれ?」


橘さんが下をむいている?そして時折唇をピクピクしている?あれ!?

俺なんかまずいことしたかな!!?


「———ますっ。」


ん、なんて?


「ごめん、もう一回言ってくれない?」




「友達くらい、ちゃんといますっ!!」


ぇ?


「いや別に強がんなくても······」


あ、まずい。今地雷踏んだかもしれない。踏んでいないことを祈るしか····な、い


「へぇ、そうですか。なんなんですかあなた。私をいびりに来たんですか?

初めてですよ、私にこんなこと言ってきたの」


めっちゃ気にしてる!?

孤高のお姫様的なやつじゃないのか!友達なんかいらない系の人じゃないのか!?


「なんだなんだ?」

「どうしたのー?」


やばい、クラスメイトが騒ぎ始めた。ド、どうにかして切り抜けないと社会的に死ぬ!



だが、こんなこともあろうかと準備していた

そう!翼君助けてくださいお願いします!!

希望に満ちた目を向けると



「ん〜、ポチフライパンは食べちゃだめだぞ〜」


そういえば寝てるんだった〜

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