第19話 ヤンデレ、生きる。

またお前かよ。豚。

豚かな?豚以下じゃない?

四足歩行しなさいよ。

あ、そこでマーキングしなさいよ。

それは犬だろ?

そっか!アハハ!

てか次は何処に行く?

まぁ、海はいったしな。

山とかどうよ?

山?何があんの?

谷とか?

谷があって何になるんよ?

あ、この豚落とす?

あ、それいいじゃん!バンジージャンプさせよう!

それいいね!

やろうやろう!な、○○




「はっ!」


「どうした?急に目覚めて?」


「え、いや………ここは………何処……」


「何処ってお前なぁ………勝手に人の家に入っておいてそれはないだろ?大河、俺の家だよ。」


「大河………大河くんの家………」


「どうした?なんかうなされてたし冷や汗も出てるぞ?どうしたよ?」


「大丈夫。大丈夫。大丈夫だから………」


「大丈夫か?ならいいけど。てか静かでいいけど。」


「ちょ、ちょっと!それは酷くない?まるで私がうるさいみたいな」


「うるさいだろ。」


「ひ、ひどーい!女の子にそんなこといったらモテないぞ!まぁモテなくても私がいるから大丈夫だけどね!」


「認めてないけどね。」


「認めたら楽だよ?」


「認めたら終わりなんだよ。」


「アハハ!認めたら終わりな訳ないよ!始まりだよ!そんな簡単に人生は終わらないよ!」




大丈夫。大丈夫。

私は大丈夫。もう大丈夫。

人生は簡単には終わらない。終われない。

もうあんな思いはごめんだ。

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