第18話 ヤンデレ、幸せを分けてもらう。
「たくさん買えたね!これで当分ご飯の心配はないよ!」
「あー、そうっすか。ありがとござます。」
適当に返答するがまぁまぁ感謝はしてる。すっからかんの冷蔵庫に大量に材料買ってもらえて冷蔵庫も嬉しいだろ。
「ありがとござますついでに俺が持つわ。荷物。」
「え、優しい。男らしい。」
「褒めても何もでないからな。」
「じゃあ帰る数分でいいからさ。お願いがあるんだけど。いい?」
「願いによる。」
「おんぶ、してほしい。」
「何で?」
「え、してほしいから。」
「え、何で?」
「色々は思いはあるけど、してほしいから。」
「……………よく分からん。」
「ダメだよね。」
「う。」
かがむ大河。
「へ?」
「感謝はしてるから1つ願いは叶えてやる。乗れ。」
「…………ありがと。」
大河の背中に乗る杏。
大きくて温かい背中。
男らしくなった背中。
「幸せ。」
一言口から出たのはその言葉。
無理やりでもやって良かった。
行動して良かった。
行動しないで死ぬのは嫌だから。
死ぬ怖さをよく知ってるから。
絶望をよく知ってるから。
だから一歩進めて良かった。
新しい人生を歩むんだ。私は。
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