第13話 ヤンデレ、少し琴線に触れる

「とりあえずキスとかお風呂とかは無理だからな!」


「何で?」


「何で?理由が必要かな?」


「必要だよ。納得出来る理由が。」


「あんさ………俺たち今日会ったばっかりじゃん?」


「え?」


「お前の歴史の中で理論は無しで今日会ったばっかりじゃん?」


「そうかな?」


「そうかなってアンサーとしておかしいだろ?入学式、以前からの知り合いでもない、この時点で知り合いではないよな?」


「まぁ、まぁ、知り合い………じゃないかもね。」


「何そのふわっとした言い方?意味分からんて。ともかく知り合いじゃないの。分かる?」


「まぁ、乗ってあげるよ。うん。」


「乗るも何も事実なんだよ。」


事実吐いてるのに何故に上から目線?


「そんな初対面でキスとか裸の付き合いとか出来ないから」


「そんな………裸の突き合いなんて……なんて卑猥な………」


「絶対文字が違うな。やめようか。その文字で語るのは。」


付き合いと突き合い。意味がだいぶ変わるから。


「別に良くない?」


「良くないわ。」


「世の中には交際0日結婚なんてのもあるんだよ?」


「ちょっと前なんだよ。そのブーム。」


「ブームとかではなくそうゆう人もいるなら私たちもそうゆう人と同じになろうよ!」


「なりたくないのよ。」


「タイプなのに?」


「見た目はな?見た目だけで判断したらダメだろ。」


「人は見た目が10割だよ。」


「うんなこと………」


「あるっ!」


今まで一番デカイ声だった。


「ごめん。ちょっと怒った。」


「俺も………一気に言いすぎた………ごめんな。」


「大丈夫。ならゆっくりしていけばいいでしょ?」


「ゆっくり?」


「キスはフレンチキスでお風呂は洗うのは自分でして入るのだけ一緒に、とか?」


「それ変わってる?」

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