第7話 ヤンデレ、逃げ道を失くさせる
「何で俺がアイツを待つ感じになってんだよ。意味わからん。」
何か変にそわそわしてお茶とか入れてしまったし。相手はアレなのに。相手はストーカー(仮)なヤツなのに。
「でもな………正直な話………見た目だけならタイプ、いやドタイプなんだよな………」
ショートカットで小さくて多分150くらいだろう、そしてタヌキ顔で童顔、そして胸デカイ………
男の理想、てか大河の理想を丸々詰め込んだような女の子なんだよな………
普通に恋人としてならOKなんだけど……
「何で飛躍して結婚になるかね。で後なんであんな変な嘘をつくかね?」
江戸時代に俺たち2人は夫婦だった。
どういう道の塞ぎかただよ?絶対もっとあったよ。嘘つくにしても。なのになんであんな変な嘘………
「それに俺と面識ないはずなのに………そんなんで好きとか意味わから……」
ピンポーン。
アイツだ。
もう悩んでも仕方ない。アイツに聞けばいい。原因に聞けば解決するんだから。
「はーい…………遅かったな………」
大河が目にしたモノそれは。
大量の荷物を持つ杏の姿だった。
ガチャン。
一旦締めよう。見間違いかな?何かめちゃくちゃ引っ越しくらいの勢いで荷物持ってたけど………いや、まさか……うな訳……
「大河、重いんだ。早く手伝って?」
現実だ。
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