第3話 ヤンデレ、暴走

「ちょっと待って。」


「待ちます。書くものを取り出す時間が必要ですものね。」


「違う。違うんだわ。」


「はい?」


「いや、おかしいじゃん?」


「え~と。何が?」


「いきなり結婚とか過去がどうとかそれは君が勝手に思ってるだけだよね?」


「思っているというか真実ですから。」


「いや、納得いかないんだよ。前世で結ばれていた?結婚していた?そんなの理由も根拠も何処にもないじゃん?それで結婚がどうこう言われても。」


「信用に値しないと。」


「信用できないよ。」


「何を出せば信用してもらえますか?」


「何を?」


「伊波 大河 両親が大河ドラマが好きだからつけられた名前。好きな食べ物は魚特にマグロ、嫌いな食べ物はトマト、ケチャップは可。中学生時代はサッカー部に入り青春を謳歌。しかし彼女には恵まれず今まで彼女はなし。身長は170cm 体重は59キロ 好きなタイプは長い髪よりショートカット、つまり私みたいな女性。」


「……………」


合ってる。言ってることが全て合ってる。しかも大河の名前の由来なんてほんの数人にしか言ってないのに………


「まさか………ストーカー?」


「いやいや、違いますよ?私はストーカーではなく前世から貴方の一番近くにいる女の子ですよ?」


その笑う顔が一番怖く感じた。

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