第2話 片頭痛と発熱出会い

 次の日の朝

「うぅ……頭痛い……」

「またぁ??アンタ最近偏頭痛多くない?」

私は母からそう言われた。そう言われたら最近頭痛多い気がするけど、梅雨のせいだと思ってたから気にしたことなかった。

「アンタ、これ一週間続いてるからとりあえず熱測ってみて?はい、これ」

そう言われて私は母から体温計をもらった。

どうせ熱とかないと思っていた。

 しかし、

「………38度5分です……」

「熱あるじゃない!?もぉ……内科行くわよ。」

私はそう言われて学校を休むことになった。


 「ごめーん!!今日学校休む!熱出た!」

私は雪花ちゃんにライン※⁴を送った。

すぐに既読がついてお大事!のスタンプが送られてきた。

はァ……アイツに合わなくて済むけど、ユーフォは吹きたかったなぁ……

そう思いながら私は内科に向かった。

車で内科に向かう途中、私はテレビを見ていた。特に何かあるわけではないのだけれど、私はボケっとテレビを見ていた。すると一人のニュースキャスターが突然言い出した。

「今日は世界的ユーフォニアム奏者のレナード・スキナードさんが昏睡してから丸3年経った日です。私は、彼の演奏を聴いたことがありますが、すごかったです。あれは人が出せるユーフォの音域を超えている。私もいちユーフォニアム奏者として憧れました。」

私はそのニュースが気になった。

レナード・スキナード。プロのユーフォニアム奏者

アイツよりも遥かに上で、天と地の差があるほど私とは違う。

帰ったら、動画見てみようかなぁ……

少し私はそう思ったのだった。


 診察が終わって、家に帰った私はレナードさんの演奏を聞こうとユーチュブ※⁵を開いたら母から雷が降ってきた。

「早く寝なさい!」

「はーい。」

私は空返事をしてユーチューブを開いて、レナードさんの演奏を流した。


 ユーフォらしい独特で、優しい音はすぐに私を夢の中へ導いてくれたのだった。



※⁴:スマホを持っている人が使っているアプリ。今の時代ほとんどの人がこれでやり取りをしている。

※⁵:様々な年代が見ている動画配信サイト。見出したら1日経っている時があるから要注意。

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