聖命の書
聖命の書
この世の全てを滅ぼすために。
天界では天使たちが"主"に祈りを捧げていた。
「どうか我らをお救い下さい。」
その祈りはやがて主に届いたのか、固く閉ざされた"開けてはならない扉"が大きな音とともに開かれる。
「あぁ"主"よ。我らのお声を聞いて下さったのですね。」
扉から光が漏れ、天使よりも遥かに大きな身体が姿を現す。
天使たちは皆跪き、涙を流しながら"主"と呼ばれる存在をお迎えする。
その直後、地上から怨念が天界へと立ち昇り、天界の門が大きな音を立てて崩れ去り、多くの化け物が天界へ雪崩れ込んできた。
名も無き怪物「あぁ"主"よ。どうして汚らわしい天使たちをお救いになるのでしょうか。彼らは、自分の欲求を満たすために一人の天使に罪を擦り付け殺してしまったのです。」
名も無き怪物「全て.....彼らが......」
顔を上げ"主"を見た怪物は、その"×××××"を見て、全てを悟った。
怪物「 」
声にならない怪物の声が響き渡る。
その後、怪物は何もすることなく他の化け物と共に地上へ去って行った。
天使たちは主の威光によるものだと考え、主を敬い跪く。
「主が我らを救って下さった。どうかこれからも我らを御導き下さい。」
"主"はその問いに応え、いくつかの種を作り、彼らが協力すればいずれあの怪物は倒されるであろう。そう言い残し硬い扉の中へ消えていった。
獣人:獣のような耳としっぽを持ち合わせ、身体能力が異常に高く。治癒能力の高い種族。争いを好む傾向にあり、より強きものが王となる考えを持つ種族。ただ魔素を利用することを非常に苦手とし、後に魔法と呼ばれるものを身に着けるのが非常に困難な種族。
森人:耳のとがった種族、非常に長命であり精霊というものを使役する事が可能な種族。ただ獣人のような身体能力は持ち合わせておらず、自然を愛す種族であるためそれらを脅かす行為を非常に嫌う種族。
竜人:非常に高い魔法適正を有し身体能力が高く、長命な種族。争いを好む傾向にはあるものの、中間的な立場を貫いており、自身を主の最高傑作であると信じ、他の種を見下す傾向にある種族。誰かに命令されることを非常に嫌い、天使ですら彼らには命令が出来ない種族。
土人:長命で器用な種族。身体能力は高いが、戦闘には向いておらず生産を得意とする種族。酒を好み、火を好む種族であるため守り人とは非常に仲が悪い種族。
人:他のどの種族も持っている特化した部分を持ち合わせておらず、抜きんでた才能がないと言われる種族。成長することに特化した種族であるが短命な種族。
佑真「これが、達也が言ってた種族ってやつか.....」
(そういえば、達也は7つの種族があるって言ってたよな。)
佑真「これ以外の種族はないのか?」
検索します........
現在確認されている他の種族は以下の3つです。
魔人:天使を裏切った者。魔法適正がどの種族よりも優れており、"主"に対する反逆者。非常に優れた身体能力も持ち合わせている。一部の種族からの好感度は最低値を下回っており、神聖に対する弱点を有している。
血人:光を嫌う種族。日が昇っている間は常に弱体化されており、銀や十字架等様々な弱点を有す。日が沈んでいる間は常に強化状態であり、不死と呼ばれている。また眷属を増やし、血を操ることに特化した種族。一部の種族からの好感度は最低値を下回っており、神聖に対する弱点を有している。
霊人:永遠と呼ばれる種族。半透明な身体を持っており、全ての物理を透過し、操ることに特化した種族。魂を源としており、成長することが非常に困難な種族。一部の種族からの好感度は最低値を下回っており、神聖に対する弱点を有している。
現在は以上となっております。
佑真「これは、天使側じゃない方の勢力って事かな?」
佑真「それに全部で7つじゃなくて8つの種族......いや天使も種族だとすると9つもあるじゃないか。」
佑真「なぁ。このゲームっていわゆる魔王とか魔物を倒してクリアじゃないのか?」
この世界は、書架に飾られる物語のページにしか過ぎません。
佑真「どういうことだよ?」
質問の意図が分かりません。
佑真「...........」
(まぁAIだし、難しいこと答えられないよなぁ。)
佑真「それじゃぁとりあえず俺は人にする。」
”人"でよろしいですか?
今後種族を変更することは一部の条件を除き出来ません。
佑真「OK」
お客様のアカウント情報を認証しました。
ゲーム内での名前を入力してください。
名前を入力してください:
佑真「名前かぁ.....」
(ん~.....どうしよっかな。)
名前を入力してください:ユーマ
佑真「安直だけどこれでいいか。」
ユーマさんですね。
これからのあなたの進む物語に祝福を。
それでは、この世界のチュートリアルを開始します。
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