第4話 これが王子の古代魔法

 そして数十分ほどかけて俺らはオークの跡を追跡し、目的地を割り出した。


 するとそこではネイバミー王国の兵士がオークと戦っていた。


 オークは見渡す限り100体程おり、兵士は苦戦をしている。

 

「俺が50体を引き受ける! お前達は残りの50体を倒せ!」

 

「それでは王子が危険です!」

 

「大丈夫だ、俺には魔法がある」

 

 護衛の騎士達は俺を心配するが俺は首を横に振る。

 

 そして俺は魔法を唱え、オークに炎を纏わせる。

 

《インフェルノ》

 

 俺の右手から放たれた火球はオークに直撃し、大爆発を起こす。


 その威力により10体ものオークが消し飛んだ。


 そしてそれを見た騎士達は唖然としていた。


 俺はさらに別の魔法を繰り出すために詠唱を始める。

 

《絶炎竜》

 

 俺が魔法を唱えると右手から巨大な炎が出てくる。


 その炎は俺の前で重なりあい、徐々に形を成していく。


 そして出来上がったのは大きな竜だ。

 

 この魔法は炎の竜を作り出す魔法であり、俺はそれをオークに向けて撃つ。

 

「俺の魔法を受けてみろ!」

 

 俺がそう言い放つと、竜はオークに向かって飛んで行く。


 そしてそのままオークに直撃し、大爆発を起こす。


 その威力によりまた40体程のオークが吹き飛び、消し炭になった。

 

「う、嘘だろ!? あんな魔法見たことないぞ!?」

 

「これが王子の魔法……」

 

 護衛達はオーク50体を倒した魔法に驚愕していた。


 まあこの古代魔法は魔力消費が激しいため連発は出来ないが、威力はかなり高い。

 

「お、俺らも行くぞ!!」

 

 俺の魔法を見た護衛たちは驚いていたが、すぐに我に帰るとオークに向かって突撃していく。

 

「これで安心だ……ん?」

 

 俺は近くの森林を見て、ある事に気付く。


 それは一部のオークが森林に入っていくのだ。


 オークは基本、知能が低い魔物である。


 だが中には人間のように知恵があるオークもいる。


 もし見失えばそのオークはネイバミー王国の王都まで行くかもしれない。

 

「王子! どこに行くんですか!?」

 

「オークが森林に入った! 俺はそいつらを追跡する!」


 護衛達は俺を止めようとしたが、俺はそれを無視してオークを追跡する。


 そして森林に入り俺はゆっくりと中へ入っていった。


 その中は薄暗くてよく見えないが、俺は探知の魔法を使いながらどんどんと進む。


 しばらく進んでいると、奥から人の声が聞こえる事に気付いた。

 

「た、助けて!」

 

 その声の先を見ると、一人の女性と兵士がオークに襲われていた。


 かなり危機的な状況であることが伺える。

 

「大丈夫か! 今助け......」

 

 俺は少女を見て目を疑った。


 その少女はこのゲームのヒロインの一人、聖女ローズだったのだから。



―――



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