第8話 人助け
「た、助かりました。せ、センタローさんとお呼びすればいいんですかね?俺はフランと言います」
「はい、キクスイセンタローといいますぞ。以後よろしくお願いします」
「は、はぁ」
リーダーの方と挨拶をしてとりあえず川の方へ。
オークの村の方はすげー音がしてるけど一旦無視。
ヒーラーのツインドリルの方がすげー気に来てるけど気にしないように伝えときます。
……クロ、手加減無しって言ったらガチで手加減しないからなー。
和葉も使える魔法が多いから蹂躙はお手の物だし。
若い子には見せられません、4人の年齢知らんけど。
「とりあえず川に到着ですな。この川はスライムがよくとれます。あまり深くもないので子どもたちがよく遊んでいるくらいには平和なところですじゃ」
「な、なるほどー」
「フラン!ツッコミを入れるんダナ!お爺さん!今子どもって言ったんダナ?!子どもがいるんダナ?」
「へ?えっとリームさんでしかたな?」
「ダナ!ドワーフの黒魔道士、リーム・ドウズムと言うんダナ。子どもがいるってことは村があるって事なんダナ!よっし!目的は達成出来たんダナ!」
目的?それは一体?
そこからはリーダーのフランさんから説明を受けた。
何でも国からこの森の調査を依頼されて複数のチームが探索をしているらしい。
目的は森の生態調査と50年以上前に森に向かった開拓使団の痕跡を探すこと。
この森、やっぱりチート級にヤバい森だったんだね……
そりゃ、最初の頃、怪我人が続出したわけだ。
毎日毎日回復ポーションの素材と添え木用の素材とか包帯の代わりになるようなものを集めまくったもんな。
儂も狩りに参加して最初の頃は怪我したりしたもんね。
「よく生きていられましたわね?文献によれば戦闘員はほぼ戦争に駆り出されていたため、構成員は女子ども、老人が数人と取りまとめの騎士数人とありましたが」
「『守護騎士』ネス……数多の民を守り、負傷し前線に立てなくなっても民を守るため、と開拓使団に志願したと伝説になった男……剣士の中だとまず第一に名前が上がる人だが……流石にこの森では、と言われていた」
「へ!?ネスさんってそんな人だったのか!それは知らんかったのう!いつもリーダーとしてモンスターを倒しておったけども」
ヒーラーのキリアさんと大剣使いのアンカーさんが説明してくれた。
開拓使団のリーダー、ネスさん。
俺にこの世界の知識を教えてくれた恩人です。
奥さんと2人、仲良く暮らしてたもんね。
狩りの時は先陣を切って突撃してたな。
足に大怪我をおってたけど、全く気に来ている素振りなかったもん。
……隠れて回復薬飲んでたのは見たけど。
オークキングにも引けを取らなかったし。
何なら空を飛んでいるワイバーン手懐けてたもんな。
『竜騎士、憧れてたんだ!』って目を輝かせながら空飛んでたの覚えてるなー。
寝起きのクロに空中で叩き落とされてたけど。
―――――――――
閲覧ありがとうございます!
今日まで毎日投稿の予定でしたがキリが悪いのでもう少し毎日投稿を続けようと思います。
……ストックのギリギリまで攻めてみよう。
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