第2話 異世界転生して50年
儂、菊水仙太郎(きくすいせんたろう)と婆さん、菊水和葉(きくすいかずは)は転生者だ。
今から50年前、新婚旅行先のグアムで遭遇した災害―ダンジョン氾濫―に巻き込まれて死んでしまった。
儂と婆さんはダンジョンに潜りながらアイテムを集める探索者と市民を守るダンジョン警備員を兼務しておった。
新婚旅行先でも上司からの連絡で日本人を救出するため前線で戦った。
けど、その時見たこともないモンスターと遭遇。
2人一緒にに飲み込まれてしまい、気づいたら異世界に降り立っていた。
異世界転生ってやつじゃのう。
最初森の中に立ってたからダンジョン深部、ボス部屋前に転移させられたのかと思ったが、ステータス画面っぽいやつが出せるようになってたし、魔力や身体能力が段違いに強化されてたからね。
よくあるテンプレってやつ。
けど小説とかアニメで見ていたような神様からのお告げや依頼的なものは特になく、手元にあったのは『王都に来て』との手紙だけ。
そこでふたりで考えて辿り着いた答えは……
「森の中でゆっくり生活、まぁ警備の仕事忙しかったから分かりますけどねぇ」
「いい案じゃったろ?すぐに子どもが出来たのは想定外じゃったが」
「と言うよりもその後開拓使団の方々に遭遇したから良かったのでしょう?開拓使団、と言うよりは難民の方々でしたが」
「ま、世界はどこも争いが耐えないということじゃなー」
ここの世界について1年後、婆さんが妊娠していることがわかってすぐぐらいに森の中に500人のグループの方々と遭遇した。
言葉についてはスキルで問題なく意思疎通が出来たから助かった。
開拓使団、というか戦争から逃れてきた方々から色々話を聞いて知識を蓄えて行った。
何なら森を開拓し、村を作ったからな!
チートスキルってやっぱ村づくりに役立つんじゃのう。
小説の知識万歳。
安全な場所が出来たら生活も安定してくるわけで。
「まさか子どもが24人も出来るとはのう!ハッスルしすぎたわい!ホッホッホ!」
「もう!チートスキルがあるからってはっちゃけ過ぎです!まさか60過ぎて子どもが出来るなんて!普通じゃ有り得ないですからね!チートスキルの医学系知識をすぐ教えてくれるAIっぽい子が困惑して返答止まったんですからね?!」
「ココ異世界、ニホンノ常識ツウジナイ」
「片言で喋らない!世界が変わっても肉体はおいそれと変わりませんからね?!全く……けどそのお陰で今の状況の不味さが分かったんですけどね」
「そうじゃのう……まさかの事態じゃった」
――――――――
閲覧ありがとうございます!
第1話公開時点でタグをつけ忘れるミス……
何のタグがいいのかイマイチわかってないので公開しながら決めていきます(`・ω・´)キリッ
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