第8話 決戦!最終審査当日!!
そして迎えた最終審査当日。
「はい!これより最終パフォーマンス審査を始めます!各チームのキャプテンは順番に前に出てきて下さい!」
パフォーマンスをする順番をクジ引きで決める。
真希ちゃーん1番だけは引かないで~🙏
1番って1番緊張するでしょ?💦
そして真希ちゃんが引いたのは、、、5番!!
『めっちゃいい位置じゃん!✨』
メンバーみんなも納得のクジ順だった!
まぁ目立って目に留まりやすいのは1番か最後のどちらかだが、さっすがに1番は私には辛かった💦
まぁ何はともあれ5番手でよかった(*^_^*)
本番まで少し時間があったので、各グループに先生たちも加わり最終調整をする。
その最終チェック中にも体調不良で倒れてしまい最終パフォーマンスに参加出来ない者も出てしまう。
この状況を見ても分かる通り
なんせ、もうここまで彼女たちは全身全霊、命をかけて練習をし続けてここまできている。
懸命な努力はこの5日間だけではない。彼女達の戦いは4月の1次審査から4ヶ月間ひと時の休みもなくこの合宿審査に挑んできているのだ。
それはギリギリの精神力と、そして体力を凄まじく消耗しているということを物語っていた。
不本意にも倒れてしまった候補者メンバーは悔しさから声を上げながら慟哭した。
『こうやってね、体調不良で抜けてしまったり、出られなかったりすることも実際プロでもあるんだけど、それをみんながカバーしてあげて。残った各々も残りの少ない時間でポテンシャルを上げていってください!』
『はい!!』
先生から少なくなった人数でのパフォーマンスのアドバイスとメンバーへの鼓舞をいただいた。
『はい!皆さん定刻になりましたので、アイドルオーディションプロジェクト最終グループ審査を開催したいと思います。
まずはボーカルパフォーマンス審査からスタートしたいと思います!それではEグループの皆様、準備をお願いします!』
会場に審査員のマイクの声が流れた。
審査員が多数見守る中、ボーカルパフォーマンス審査が始まった。
Eグループ
Cグループ
Bグループ
Aグループ
Dグループ
Fグループ
Hグループ
Gグループ
の順でパフォーマンスを披露する。
他のグループがパフォーマンスを披露しているあいだ、待機している候補者達は真剣にそれを食い入るように見つめる。
最終日にまでなると各グループのレベルが想像以上に上がっているのが見てとれた。
みんなそうとう凄いよ。他のグループもこんなにレベルが高くなってるなんて、、、
でも私達Dグループだって負けちゃいない!!
私達Dチームも練習の成果を存分に出したパフォーマンスを披露することができた。
そして全てのグループのボーカルパフォーマンスが終了した。
続いてボーカルパフォーマンス審査と同じグループ順にダンスパフォーマンス審査が始まる。
ここでこの審査の評価項目をおさらいすると、合宿の最終日のこの成果発表会は今回の合宿に臨む際に候補者たちを8つのグループ(A~H)に組分けし、パフォーマンスの“表現力”、“完成度”、“チームワーク”などの評価に加え、グループとしての日々のレッスンへ“向き合う姿勢”も審査の対象となっていた。
各チームがパフォーマンスを披露していく。
最後のグループのダンスパフォーマンスが終わると、全体から自然と拍手が沸き起こった👏
私はこの合宿でつけた力を全て出し切り、
最終パフォーマンス審査を今の自分の力で充分に発揮して終えることができた。
他のグループにだって決して引けを取らないパフォーマンスができたと思う!
これでこの合宿審査の全ての審査が終わったのである。
『全力でやった結果だからあとは結果を待つだけだね😊』
自分の力を全て出し切れた候補者達は、みんな晴れやかな清々しい表情を見せる。
なかには全てをやり抜いた安心感から涙する候補者もいた。
それと同時に審査員の方たちが評価を書き込んだ紙が回収され、全ての得点を加算する作業が行われる。
『候補者の皆様。お待たせいたしました。
本日の審査結果の発表を始めます。
厳選なる審査の結果、
参加チームの順位が確定いたしましたが、本日はファイナルステージファーストの通過が確定する1位のチームを含む上位3チームを発表させていただきます。』
『まず、第3位は同率でグループBとグループHです!』
ここでも全体から拍手が沸き起こる。
全ての候補者がここまで一緒に戦ってきた仲間の健闘を讃えた。ꉂ👏✨ꉂ👏✨ꉂ👏✨
『第2位は、グループCです!』
ꉂ👏✨ꉂ👏✨ꉂ👏✨
『そしてファイナルステージファーストの通過を獲得した第1位は、グループGです!!』
「きゃーーーー!!😆」
その発表を聞いたグループGのメンバー達は皆歓喜の声を上げメンバー同士が抱き合う姿は
さらに大きな拍手に包まれた。
その1位の発表を聞いた他グループのメンバー達はGグループに温かい祝福の拍手を送ると同時に、1位になれなかった悔しさもあり、みんな涙を浮かべていたが、この会場にいる全ての人への感謝と自分自身を尊重する気持ちに気づけたことの意味をしっかり噛み締めていた。
そう。この合宿では1位になったグループだけではなく、確実に全ての候補者のレベルアップに繋がるオーディションだったことは言うまでもない。
こうして栄えある総合評価1位獲得のグループは厳正なる審査の結果、グループGが1位を獲得し、一足先にファイナルステージ2ndへの進出が確定となった。
私たちは1位にはなれなかったんだけど、セカンドステージへ進出するため、このあと合宿所から自宅に帰りSNS審査へと移行する。
ファイナルステージ1st審査のSNS審査では、ファースト審査でのフォロワー数や動画投稿数などに加え、TikTokやInstagramなどでのいいね!の数やコメント数なども総合的に評価されるみたい。
このSNS審査がファイナルステージセカンドへの進出の最後のチャンスとなる。
合宿最終日の夜、運営さんがバーベキューを催してくれて辛かったレッスンやみんなで頑張った喜びも全てをメンバーと分かちあった。
そしてその夜、私たちは明日からのファースト審査に向けて英気を養ったのである。
ついに明日からはファンの皆さんと交流するSNS審査だ!
SNSには慣れてないけど頑張って自分のファンを増やさなくては。
「花ちゃん!SNS審査頑張ろうね!」
真希ちゃんは笑顔で私に言った。
「うん!お互い頑張ろうね!」
私はそうこたえ久しぶりに家族のいる家に戻ってきたのであった。
そしていよいよ、SNS審査の日がやってきた。
これから114人の候補生達が一斉にファン達とのSNS合戦を繰り広げることとなるのだ!
前代未聞である。
まずはトゥイッターから始めることになった。
Instagramではダンス動画や自己紹介などを行い、いいね数やコメント数などで評価されるらしい。
面接審査の時のように特技を披露していくと徐々にフォロワーも増えていった。また、ファンの方とのやり取りも行い
リプライでの質問などにも答えた。
そしてついにTikTokの審査が始まった。
TikTokではダンス動画や自己紹介などを行い評価される。
「はい!どうもー!花です!」
私は元気いっぱいに挨拶をした。
すると有名プロデューサーのプロデュースする話題のオーディションということもあり、すぐにたくさんのコメントが寄せられる。
『かわいい!』
『応援してます!』
『頑張ってください!』
などの温かいコメントがたくさんあり嬉しかった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます