第3話 千姫を救出します!!
戦国時代の南部家が治めていた領地に南部左門というものがおったそうな。
南部利直の小姓だったらしいが、罪を犯して牢屋に入れられていたという。
しかし、ある時、牢屋が開かれ、南部左門は出されたそうな。
「なぜ、私を牢屋からだしてくれるのですか!?」
南部左門は疑問に思い質問をようだ。
「お前は、黙って俺達についてくればいいのだ」
南部左門はそのまま牢屋から出してくれた人物について行ったのである。
そして、その者はある屋敷に招いたのである。
それは、徳川家の客人をもてなすための屋敷であり、豪華なつくりをしており広く奥行きがある屋敷であった。
そこの一室に南部左門は案内されたと言われている。
そして、そこに入ると、案内してくれた人物はかしこまりこういった。
「正信様、南部左門なる人物を連れてまいりました。」
どうやら南部左門を牢屋から出してくれるようにしてくれた人物は本多正信だったようである。
そして、
その理由は、千姫を救出するよう間者として大坂城に乗り込むという任務であったそうな。
その任務の依頼に南部左門は驚きながらも、再び牢屋に収監されるのを恐れた左門は、その任務を引き受けることにしたそうです。
そして、南部左門は準備を経て、南部家の領地から出ようとしたそうな。
その時であった。北信景が左門を見かけ後を追いかけてきたのである。
任務の依頼を知られたくなかった左門であったが、信景を振り切ることができず結局大坂城まで同行したという。
大坂城に入場すると、信景と同じく武将として登用されたそうな。
これは、徳川との関係が悪化して、浪人を大坂城に召集しており、武士だったものを登用していたらしい。
こうして、豊臣の武将として大坂城に潜り込むことに成功した。
そして、豊臣勢と徳川勢の関係性が悪化して、1614年に大坂冬の陣が起こった。
左門は信景と共に暴れまわったり、真田丸のすぐ近くの城門を守ったそうな。
しかし‥‥‥豊臣勢の活躍があったものの、1615年の大坂夏の陣で劣勢になってしまった。
やがて、真田等、有名な豊臣の武将が敗走してしまい、松平や水野等の徳川勢が大坂城に乗り込んできた。
南部左門は、千姫を届け渡す徳川勢の者と面識があったらしい。
しかし、左門は千姫の護衛についていたわけではないため、見失ってしまっていたのである。
「どうしよう‥‥‥どうしよう‥‥‥千姫を見失っちゃった‥‥‥」
左門はあたふたし、自害しようともしたそうな。しかし、家臣が「誰かが助けを求めています」と言ってきたので、我に返り、声のあったほうに進んだ。
すると、そこには、戦の影響で建物が押し倒れて、行てをはばまれていた千姫がいたのである。
「しめた!! 千姫だ。救出して面識のある徳川の者に渡せばきっと我らは助かるぞ」
すると、左門は押し倒れていた建物の残骸を一つ一つ取り除き、行てをはばんでいたものを除外したのである。
「千姫様、無事に徳川勢に引き渡せるよう、共に同行し道案内を率先して行います」
その後、左門は自分の発言通り、護衛の
その後、徳川秀忠に呼び出され、左門は「 抜群の忠義者 」と評され感謝されたそうな。
その後、利家に左門を引き渡すよう書簡が贈られたそうだが、秀忠は「 抜群の忠義者 」を引き渡せぬといい、これを拒否したそうな。
以後、左門は紀州藩の家老として生きることになったらしい。
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