第17話平穏な日々…?
第一章
平穏な日々…?
初めて魔物を倒した日にアンガーベアまで倒した俺は父にしっかりと戦力と認められた。
アンガーベアの皮を持って帰った時には村の皆んなが驚き俺を褒めてくれた。
母は最初のうちは何で危ないことを!と言っていたが最後にはエルは天才だとベタ褒めをしていたくらいだ。
アンガーベアは冒険者で言うところのD級くらいの魔獣でこいつを倒せれば一人前と一応名乗れないこともないくらいだ。
それを父の手を借りたといえ倒した事は大きな出来事だったのだ。
皮や肉などの俺のいらない部分は父に渡して可能な限り魔石を集めることにした。
父は不思議そうな顔をしていたが確かにエルにはこの素材達は使い道無いもんな。と言って魔石を優先的に回してくれる様になった。
だいたいこの流れまでで3月ほどの時間が流れていた。
「父様〜、今日は狩りの日ですよ!早くいきましょう!」
「あぁ…そうだなぁ。ふわぁ。朝から元気すぎやしないか?エル。」
「そりゃあ、そうですよ!今日も一杯魔物を狩ります!」
俺がこんなにテンションが高いのには理由があった。1ヶ月狩りまくった結果俺のスキルはこうなっている。
スキル
ユニーク 心装顕現 lv1 (125/600)
ツリー表記
心装顕現→魔剣顕現lv1(43/100)
→魔槍顕現lv1(1/100)
→魔斧顕現lv1(1/100)
→魔盾顕現lv1(1/100)
→魔弓顕現lv1(1/100)
→魔杖顕現lv1(82/100)
最近では剣も持つようにして心装顕現のうち魔剣と魔杖がグンっとのびた。
アンガーベアレベルの魔物の魔石となると2〜3増えたりして効率も少しは上がった。
まあ、ここら辺の森の浅層ではそれ以上の魔物は滅多に見かけないのだが。
俺としてはここいらで魔剣のレベルを上げてみたいと思っている。杖は持っていても違和感なく魔石でレベルを上げやすい。
たまに剣を持っていくふりをして魔剣を持っていきレベル上げをしている。実際魔剣での戦闘訓練もしており、最近では剣神流で中級と名乗る日も近いなと父には言われている。
「今日も剣で行きますからね!」
「おうおう、やる気があっていい事だなぁ。」
今日は無詠唱で魔法を使えることを生かして魔法を牽制に使いながら剣を振るうことを目標に頑張っていくつもりだ。
父の用意ができたらいつもの様に母から弁当をもらって小屋に向かう。小屋にはこの1ヶ月で倒した魔物の素材や魔石が溜まっている。
素材に関してはそろそろ来るであろう商人のノーマンにまとめて売る予定だ。買取金が足りない場合は後で持ってきてくれるくらいには信頼関係があるそうだが、一応手紙で今回はとても多いことを父が伝えている。
「よし!じゃあ僕は軽く森の中を巡ってきますから父様も気をつけて!」
「分かった!何かあればすぐに知らせろよ!」
母さんには内緒だが俺は森の中での一人行動が許されている。と言っても森の浅い場所のみだが。
それでも一人で動けると言うのは大きい。父様との約束で何かあれば魔術で父様にわかる様に合図をする事と見つけ次第父様の倒した敵の後片付けをする事が条件だった。
「よーしっ!今日で一気に終わらせるつもりで狩りまくるぞ!」
俺は探知に引っかかった敵に片っ端から突っ込んでいく。
魔剣で敵を倒した時は心臓付近に突き刺せば勝手に魔石を吸収できることを偶々気づいてからはできるだけ時間短縮のために心臓を突き殺している。
ザシュッ
今もすれ違い様にグレーウルフの一体をひと突きにした。
残った5匹のグレーウルフがこちらに気づいて警戒態勢をとり、そのうち2匹が噛みつきにかかってきた。
1匹目の飛びかかりを避けて蹴飛ばし、2匹目の首を叩き、地面に落とす。無理をして心臓を狙って骨に引っ掛かかったりすれば危険だからな。
その間に準備しておいたアースバインドで残りの3匹の足を封じる。
そしてエアカッターで首を切り落とし、俺はそちらを確認する事なく蹴り飛ばしたグレーウルフに向き合って胴体を思いっきり叩く。
まだアースバインドから離れることのできない残りのウルフにはしっかりと狙いを定めてヤスリをかけとがらした剣先で心臓を突き刺す。
これだけで魔剣顕現は49まで経験値を伸ばした。どんどん行くぞ。
次は…多分ゴブリンだな。この群れは大きく10数人の集団でいる様で、一体は魔法が使えそうな魔力量をしている。
個体ごとに魔力を使えるものは独特の魔力量をしている。
たまに魔力量が多くても体術メインで戦ってくる奴はいるが、とりあえず一定量を超えているやつは先に倒すのがベターだろう。
という事で、一体魔力量が高いやつにアースランスを用意して射出する。
グギャッ!
見えては行かないがやりきれたのは魔力反応が消えたことからも確かだろう。
さてやりに行くか。
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