第8話目標の話

「お2人はどうしてこの学校に入学したのですか?」


「私は、この国、この世界最強と呼ばれる人間、皇女殿下を倒し、建国以来一度も変わっていない、皇族の座を奪う、ただそれだけですよ」


それを言うと、とても真剣な顔でこちらを見つめ真剣な声で聞いてくる


「本気で言っているのですか?皇女殿下を倒すと、皇族の座を奪うと」


「『皇女殿下を倒す』これを冗談で語るようなアホ、スラム街にも、腐った貴族にもいませんよ」


とこちらも真剣な顔と声で返すと


「それもそうですね、それで、その後はでどうするつもりなんですか」


納得したような声と先ほどまでの顔に戻った


「特別に話してあげましょう、あなたのことは少しだけ信用しているので」


「私の最終的な目標、それは、世界平和と、スラムのような場所をなくす、そのためのバトンを繋ぐことです」


それを言うと、ありえないことを聞いた、と言うような、顔を見せた


そりゃ、こんなこと聞いたらそんな顔もするよね~、なんたって人類の歴史は戦争の歴史、常にどこかで大国と呼ばれる国が戦争していた、そして、この世界の戦争、紛争のほとんどに、ここ、ネオプロトス帝国は何らかの形で必ず関係している、しかもそんな戦争だらけのこの世界で唯一、ネオプロトスの歴史は戦争の歴史と呼ばれる国、その頂点を取り、世界平和を目指そうというんだから、そんな反応にもなるよな


「ならまずは、私を超えられるよう、頑張ってくださいね、できればですが」


そういって手を差し出す、俺はその手を取り、力強く握る


「ええ、今年、いや、今学期以内に越してあげましょう」


すると、アメジも同じく力強く握り返してきた


数秒後握手をやめ、手を少しほぐす


うう、痛い


「次は・・・えっと」


ロラの方を見る


「ああ、オーロラ・クリスタル、ロラでいいよ」


「ロラさんはなぜこの学校に入学したのですか?」


「義兄様の隣をずっと歩いて、ずっと支えるためかな、私は義兄様が居なきゃだめだし、義兄様も私が居なきゃダメ、だから、一生、恋人、妻という立場から支えるために、2人の夢である世界平和と、スラムのような場所をなくす、この夢をかなえるために、そのバトンを繋げるように、かな」


少し驚いた顔を見せた後、アメジが聞く


「つまり、2人で同じ夢を、一緒にかなえるために来たんですね、とても素晴らしい目標ですね」


「ありがとうございます、アメジ様はどうしてこの学校に入学したんですか?」


そう聞くと


「この国を、全ての面で世界トップにしたいんです、魔学、科学、生産能力、特にこの三つが他の列強諸国と比べて低い、それを変えたいんです、私の手で、そのためにこの学校に来ました」


「アメジ様の目標も素敵ですね」


そう返すと一言


「様はつけなくても大丈夫ですよ、呼び捨てで構いません」


「それなら、我々も呼び捨てで構いませんよ」

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落ちこぼれ侯爵子息、神が作りし神と呼ばれる最強皇女に挑む きよグ @isagin

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