第2話

「みなみーっ、顔をよこせ」

ミナミが部屋でうなだれていると、

どこからともなく不気味な声が聴こえた。

「誰?だれなの」

ミナミが問い質しても返事は返って

来なかった。

 仕方なくミナミはシャワーを浴びることにした。

バスルームに入る。

 ミナミがシャワーの蛇口をひねった

ときだった。

シャワーヘッドの穴から無数の妖怪が出てきたのだ。

「キャーッ」

ミナミがシャワーヘッドを取り落とした。

「ミナミ―っ、顔だーっ、オマエの顔がほしい。

オマエの顔は俺たちに無限の栄養を

与えてくれる。顔だーっ!顔をよこせ」

「ヒーっ、バケモノっ!」

ミナミはそのまま気を失って床に

倒れた。

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