妖怪討伐三人組

第1話

「ひっヒヒ―――――――――っ」

麻穂南が電動ノコギリで嫌がる

恋人の鹿貢（しかみつぐ）の右脚

を切り落とそうとした。

「やっ、やめてくれーっ！なっ南、

なんでもするから」

「アンタが浮気なんかするからよ」

南がチェーンを貢の右脚にあてた。

「ぎゃーーーーーーーーーーーーーーーーーーーっ」

チェーンが貢の右脚を切り落としていく。

ショックで貢は動かなくなった。

「パチパチパチ」

「誰？」

南が振り返ると、南と貢以外には

誰もいないはずのベッドルームに

痩身の男が座っていた。

「いやあ、立派。見上げたもんだ」

「ふざけないで、わたしは必死で」

「アナタをわが組織で5000万で買い取りたいのですが」

「組織って？」

「狂悪オンナたちの会と申します」

オトコが名刺を差し出した。