第37話 私だってやっぱり不安

高2 始業式

運命の日、来たる。

これまで散々みんなに


私「大丈夫だよ~! 何だかんだ言ってみんな一緒になれるかもしれないじゃ~ん!」


とか能天気なこと言ってたけど、いざ当日になるとさすがに緊張してくる。


先生たちが生徒の交友関係を把握してなかったらどうしよう……

配慮してなかったらどうしよう…

学級委員やってたからって、誰とでも仲良く上手くやっていけると思われて、私だけ別のクラスだったらどうしよう⁉


延々と出てくる不安な気持ちを抱えて登校した。



大体クラス替えといったら、昇降口前に張り出されてる形式だと思うんだけど、そういう典型的な楽しいやつは高1限定らしくて、高2はまず去年のクラスで朝のHRに参加した。


連絡事項が一通り終わって、担任の望月奏斗もちづきかなと先生がすっと息を吸い、


もちづき先生「さぁ! 皆さんお待ちかねのクラス発表をしますよ!」


先生は別に前と変わらず2組の担任なのに、一喜一憂(基本的には盛り上がってると思うけど)する生徒を見るのが楽しみなのか、にっこにこの笑顔で高らかに宣言した。


でも次の瞬間、淡々と旧クラスの名簿順で名前と新クラスを読み上げ始めて少し驚いたが、緊張で笑うどころではなかった。 

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