第16話 大事な友だち
私がりっちゃんに好きだったって言ったら、5個くらい質問された。
どこが好きだったの、とかいつから好きだったの、とか。
こちらとしては、相手が私を好きな気持ちなど無いのに、幼馴染を恋愛対象として見てたっていうことへの申し訳なさから、全部真面目に答えてた。
そして最後に聞かれた質問は、嬉しかった。
りっちゃん「これからも友だちでいてくれますか?」
私「気まずくなければお願いします」
りっちゃん・私「あぁー良かった、数少ない友だちが1人減るところだった笑」
ダメって分かってる告白なんかしちゃっても、友だちでいてくれるんだっていうのが、すごく嬉しかった。
でも普通に考えればこの状況ってなかなか酷で、今まで恋愛的に好きだった人とこれからは友だちでってはっきり言われるのが辛い人が大半だろうと思うんだけど、その時の私は全然そんなことはなかった。
それに何日経っても泣くことはなくて、むしろ話しやすくて、私がずっと求めてたのは、友だちになることだったんだなと思って、納得したし、スッキリした。
それからはずっと、私にとっては男子唯一の友達として、仲良くすることができてる。
今も。
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