第2話 焼くぞ、そのノウハウ本

前提として、私は、本業に関わるとイライラしやすい。


本業に関わる著作があるのですが、それに酷似した表紙、コンセプトが丸かぶりな本が出ていたのです。


私もついにパクられるくらい、業界では知らないものはいない大物になったか……

と、最初は感慨深く思いましたが、正気を取り戻して現実を見ました。



まず、表紙の文字が特殊でして、だからと言ってオリジナルじゃないからその字体を使われてしまえばそうなんですが。

特殊な字体なのだから、使われれば似るし、チョイスした言葉が同じだから、もうモロです。


コンセプトは完全一致。

まあ、こちらも目新しいものではないから、被るのは仕方がない。


だから、酷似してることは確率的にあり得なさそうだけど、致し方ないかな、とは。



で、肝心な中身です。

Kindle Unlimitedは、めくったページに応じてお金が入るので、なんか腑に落ちませんが見ないわけにはいかない。



……

………



読む価値無し。

現物があるなら焼きたい。



♦︎♦︎♦︎



ここから主張強めパート。


中身は、すごくスタイリッシュでした。

じゃあ、あの特殊字体じゃなくない?

特殊字体は、荒々しい感じなので、中身のスマートさに合ってないのです。

もっと、マッチさせよ?


まあ、それはギリギリデザインだからいいとして……



内容は、AIが書いたんですかね。

感想としては、ソウデスネ、ダカラ何デスカ、です。

この内容の本を読む人って、困ってたり不安だったりするんですよね。

そんな人たちにそんな”正しいだけの情報”を与えてなんなんだよ、と。


困ってる、不安な理由の本質は、そこじゃないから。

そんな正しい情報があっても、解決しないから。

そうやってわかった風に書いたものを、読んだ人が鵜呑みにして、うまくいかなかったときに犠牲になるのは子どもなんやで。



と、迷える子羊を、さらに抜け出せない森に誘うような内容で腹が立ちました。

まあ、まともな大人なら、いくら迷っていても「ダカラ何?」には至るはず。

私が心配をするまででもないのですが。



こちらの内容は、私の経験ベースのことを具体的に書いているので、内容が”たまたま”酷似する、ということはありません。

そういう本にして良かった!



ちょっと面白い経験だったので、両方の作品を並べて、スクショ撮りましたwww

どんどんビッグになって、パクリにもっと困りたいですね。

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